特殊冷凍で一番美味しい瞬間を閉じ込める。独自の技術でフードロス削減に挑むHenoHenoの魅力をお伝えします。

まだ食べられる食品が廃棄されることをフードロスと言いますが、日本で発生するフードロスの量は年間で612万トン。
 
この数字は、国際援助量の1.6倍であり、1つの社会問題だと言われています。
 
そんなフードロス問題に、特殊冷凍機の専門商社として培ったノウハウで取り組むのが、デイブレイク株式会社。廃棄予定のフルーツを冷凍して販売する事業、HenoHenoを展開しています。
 
今回は、代表の木下昌之さんにHenoHeno誕生のきっかけと商品の魅力を伺いました。
 

本当に美味しいものを届けるために。

 
──まず、HenoHenoとは何か、教えていただけますか?
 
HenoHenoは、一言で言えば特殊な冷凍技術を使った冷凍フルーツです。
 
次の2つの特徴を持っています。

  1. フードロスを無くして生産者を豊かにする
  2. 本当に美味しい味を消費者に届けることができる

1番は本来捨てられていたフルーツが、商品となることで、生産者により多くのお金が入って来ることを意味します。
 
そして、特に強調したいのは2番なのですが、当社の特殊な冷凍技術によって栄養素が一番高い状態でフルーツを保存できるんです。
 
栄養素は通常の場合、時間が経つにつれて落ちていくのですが、冷凍することによって、栄養素の劣化を止めることが可能。
 
消費者は、美味しくて体にもいいフルーツを楽しむことができます。
 

きっかけはタイのマンゴスチン

マンゴスチンと木下社長
 
──HenoHenoを事業としてはじめたきっかけは何でしょうか?
 
タイ旅行で食べたマンゴスチンの美味しさに衝撃を受けたのがきっかけでした。
 
マンゴスチンは、東南アジアの果物で、日本では中々手に入らないのですが、タイの屋台で食べたマンゴスチンが水々しくて、本当に美味しかったんですよね。
 
あまりにも美味しいので、こんなに美味しい果物がいつでも食べられたらいいなと思っていました。
 
──南国のフルーツは本当に美味しいですよね。
 
そうですね。その時に、タイのマンゴスチンのように、美味しいフルーツがいつでも食べられることは、実はそれほどないことだなと感じました。
 
タイから日本に輸出をすると考えると距離的にも遠く、新鮮さは損なわれますし、たとえタイ国内でも、新鮮なマンゴスチンと、輸送された後にホテルで出されるマンゴスチンは同じ味ではありません。
 
だからこそ、思いました。「本当に美味しいものを、いつでもどこでも食べられればいいな」と。
 
その時に、当社が長年培った冷凍ノウハウを使えば、本当に美味しい状態のフルーツを消費者に提供できると考えたんです。
 
──それがHenoHenoに繋がるんですね。
 
そうです。特殊冷凍とフルーツは親和性が高いんですよ。
 
フルーツは、実(み)が崩れてしまうので、肉や魚のように完全解凍はできません。なので果物を冷凍して、八百屋に置いて販売することはできないんです。
 
だから、フルーツ農家の方は急速冷凍機を買わないのですが、逆に、冷凍の状態でフルーツを提供できるのは新しい価値だと思いました。
 

特殊冷凍だからなせる技

瞬間冷凍技術が可能にするヘノヘノ
 
──いつでもどこでも美味しいフルーツが食べられて、かつフードロスの削減にも貢献できるHenoHenoですが、商品としての特徴は何でしょうか?
 
2つあるのですが、HenoHenoにしか出せない食感が特長の1つです。
 
当社は、冒頭にもあったように、特殊冷凍のテクノロジーも提供しているのですが、その特殊冷凍技術で作られているのがHenoHenoです。
 
通常、フルーツを冷凍すると、極端に食感が落ちます。しかし、HenoHenoの場合はサクッと歯が入ります。そこに特殊冷凍の技術が活かされています。
 
──冷凍技術によってそこまでの差が生まれるんですね。
 
そうなんです。少し専門的な話にはなりますが、当社が行っているのは急速冷凍です。
 
食品を冷凍する際は、食品が凍る温度帯(マイナス1~5℃)をどれだけ早く通過できるかが重要で、急速冷凍技術を使うことでマイナス1~5℃を急速に通過するため、氷の結晶が小さいまま冷凍することが可能です。
 
そうすることで、歯がスッと入って食べやすい食感が生まれます。
 
──御社にしか作れない商品ですね。もう1つの特長もお伺いできますか?
 
もう1つの特長は体にいいことです。
 
HenoHenoでは無添加であることを大事にしていて、国産のフルーツを味、風味、栄養をそのまま提供しています。
 
無添加なので、フルーツの色味がいいのはもちろんのこと、体にもいいので、安心して食べていただけます。
 

一番美味しい瞬間を閉じ込める

 
──実際にどのような冷凍フルーツがあるのでしょうか?
 
3つほど紹介できればと思います。
 
まずは、山形県産のラ・フランス。
 
山形県産にじいろ果樹園(松田さん)のラフランス

高級フルーツのラ・フランスは、見た目がすごく重視されます。なので、少しの傷があったり、規定サイズと違ったりすると廃棄されてしまうものもあるとのことです。
 
そんなラ・フランスをHenoHenoの工場では食べ頃を見計らい、急速冷凍し、一番美味しい瞬間を閉じ込めます。
 
続いては、熊本の温州みかんとレモン。
 
国産のレモン自体珍しいのですが、こちらのレモンは完全無農薬で栽培されています。

熊本県県からたち(杉本さん)の無農薬レモン▲熊本県県からたち(杉本さん)の無農薬レモン
 
熊本県産からたち(福島さん)の無農薬温州みかん▲熊本県産からたち(福島さん)の無農薬温州みかん
 
濃厚で美味しいのですが、無農薬であるが故に、キズがつきやすいのも特徴で、ロスになりやすいと言います。
 
愛情を込めて育てた果物が廃棄になるのは本当に悲しいことです。HenoHenoに廃棄予定のフルーツを提供することで、「息を吹き返す喜びを感じる」と生産者は言います。
 
こちらのみかんとレモンも一番美味しい時に加工して、冷凍フルーツとしてお届けしております。
 

フードロスから事業が始まったわけではなかった。

 
──フードロスの削減にそこまでこだわっているのはなんででしょうか?
 
答えになっていないかもしれませんが、実はフードロスを意識して始めた事業ではなかったんですよ。
 
最初は、美味しいマンゴスチンをいつでもどこでも食べられればと考えていたのですが、今はそれ以上に、社会的な意義がすごく高い事業だと考えるようになりました。
 
──意外な回答でした(汗)
 
そうですよね(笑)
 
今はHenoHenoで扱うフルーツのように鮮度が保てないことによって生まれるフードロスや、賞味期限・消費期限から発生するフードロスを解決したいと思っています。
 
作り手がせっかく作ったフルーツが無駄になってしまうじゃないですか。
 
本来捨てられてたフルーツが、HenoHenoという商品を通じて、美味しく届けられれば、消費者もハッピーだと思いますし、作り手としても、商品価値が下がったものや廃棄される物物が商品になっているので、経済的に豊かになると思うんです。
 
これは、フードロスだけではなく、地方創生や地方活性化にも繋がることを考えると、本当に社会的に有意義な事業だと思います。
 

気軽にでできる社会貢献として

フードロス削減の社会貢献
 
──お客様からはどのような反応をいただくことが多いですか?
 
いろんなお言葉をいただくのですが、中でも特に嬉しいのが2つあります。
 
1つは、食べるだけで社会貢献ができるという声。
 
社会貢献って口で言うのは簡単ですけど、実際にやるのは難しいんですよ。やりたくても、ほとんどの人は着手できません。
 
でもHenoHenoは、本来廃棄される予定のフルーツを使っているので、食べるだけでフードロスの削減に貢献できます。
 
また、消費者庁によれば、日本国内で年間612万トンのフードロスが発生しています。
 
HenoHenoで扱っているフルーツは、正確には、流通前の生産段階での廃棄物なので612万トンに含まれていませんが、それでもHenoHenoを食べるだけで、少しだけですが貢献できるんです。
 
──では、「人に贈りたくなる」はどういうことでしょう?
 
HenoHenoを贈ると、体にもいいし、フードロスの削減にも貢献できるしで、絶対に喜んでもらえると仰る方が多いです。
 
それに何よりも、贈った自分が気持ちよくなれると言います。
 
そうやって、喜んでもらうのは本当に嬉しいですね。
 

関わるみんなが幸せに

デイブレイク木下社長
 
──最後になりましたが、将来の展望をお聞かせいただけますか?
 
デイブレイクとしては、全部で4段階あります。
 
まずは、急速冷凍機の普及です。
 
最高の食品を作るためには、冷凍機があるのは大前提ですが、適切な使い方を知らないと使いこなせません。なので、急速冷凍機の販売とコンサルティングに力を入れたいと思います。
 
次に、その急速冷凍技術を生かして、HenoHenoのような食品の流通事業を拡大させたいです。今は、フルーツだけではなく、野菜なども扱っているのですが、もっと規模を大きくしたいと考えております。
 
そして、冷凍シリーズの拡充です。
 
鮮度を止める(ロックする)という意味で、HenoHenoのような商品を「ロックフルーツ」と弊社では呼んでいるのですが、ロックベジタブル、ロックミート、ロックフィッシュのように、いろんなジャンルでロークフードを生み出したいです。
 
そして、最後には海外での事業展開です。
 
海外に急速冷凍機を納めて、日本と海外、または海外から他の海外諸国の取引を行っていきたいと考えています。
 
──楽しみですね!
 
ありがとうございます。これは会社としてなのですが、個人での目標もありまして。
 
資源と雇用のある田舎町に、次のHenoHenoのようなビジネスを作っていきたいです。
 
関わるみんなが幸せになって、経済的な価値も、社会的な価値も上げていく。
 
そんなことができたら幸せだと思います。
 
編集後記
今回は独自の冷凍技術でフードロスに挑む株式会社デイブレイクのHenoHenoの背景にあるストーリーを中心にお届けしました。
 
▼フードロスに関して解説した記事はこちら
フードロスとは?612万トンの食料が捨てられている現実をご存知ですか?
 
HenoHenoは当社でもお世話になっていて、私自身すごく思い入れのある商品です。取材という形で携われたことを心より嬉しく思います。
 
またHenoHenoの冷凍フルーツは本当に美味しく、商品として心からおすすめ致します。気になった方は、下記公式サイトより購入してみてはいかがでしょうか。
 
それでは最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの事業責任者。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることが現在のミッション。
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