SDGsコミュニケーション| 4つのメリットと2つの海外事例を紹介

2021.07.30
2030年までに世界で達成しないといけないSDGs。 企業も例外ではなく、むしろ中心となって推進していくことが求められています。そんな中でSDGsに取り組んでいる企業も多いのではないでしょうか。 ただ、取り組みをどのようにステークホルダーに伝えればいいのかわからない、つまり、どのようにSDGsのコミュニケーションをとっていければいいのかわからないという声をよく聞きます。 当記事では、SDGsコミュニケーションで重要なことと、海外の先端事例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

SDGsコミュニケーションとは?

SDGsコミュニケーションとは、自社が行っているSDGsの取り組みをステークホルダーに伝えて、適切なコミュニケーションを創出することを指します。
 
SDGsに取り組んでいると企業が言っていても、実際にはホームページのわかりづらい場所にあったり、結局誰にもみられていないケースが多く、取り組みがわからないことが多いため、適切にSDGsの取り組みに関してコミュニケーションを取ることは非常に重要です。
 
では、SDGsコミュニケーションを行う具体的なメリットはなんなのでしょうか。
 

4つのメリット

SDGsコミュニケーションの利点
 
SDGsコミュニケーションを適切に行うことは、大きく分けて4つの方向でメリットをもたらすと考えられます。
 

投資が集まる

1つ目のメリットは投資が集まること。
 
環境、社会、企業統治の分野に取り組む企業に行う投資をESG投資と呼びますが、ESG投資は全投資額の三分の一を占めるまでに成長しています。
 
この勢いはこれからも伸び続けると考えられ、投資の判断材料としてより一層重要視されるものになるでしょう。
 
よって、SDGsコミュニケーションを行うことは、投資を受けやすくなるメリットがあります。
 

消費者に選ばれる

消費者庁が行なった調査(1)によれば、商品を購入する際に、その商品が環境や社会に及ぼしているかを考慮すると答えた人は59%とのこと。
 
しかも、その商品の値段が多少高くても、より環境や社会に優しい選択をすることを選ぶという結果が出ています。
 
つまり、SDGsに関する取り組みを消費者に適切に伝えることができれば、より選ばれるブランドになることができるというわけです。
 
(1)令和元年度エシカル消費に関する消費者意識調査報告書
 

応募者が集まる

SDGsコミュニケーションを適切に取ることは、採用力の向上にも寄与します。
 
Discoが行なった調査(2)によると、就職・転職活動で会社を見る際に一番重視するポイントは社会貢献性があるかとのこと。
 
また、Z世代など下の世代ほど、SDGsを学校で習っていたりと、より親しみがあり、就職活動の場でも重要視すると言います。
 
なので、SDGsコミュニケーションを行うことは、より人材に選ばれる企業であるためにも、重要なのです。
 
(2)就活生の企業選びとSDGsに関する調査(2020年8月)
 

従業員のモチベーションが上がる

従業員は、企業にとって一番身近にいる消費者でもあり、企業のSDGsの取り組みにも敏感です。
 
Amazonのアマゾン社員1000人が会社に気候変動に対する施策の強化求めて「気候マーチ」に参加した結果、実際にAmazonは、商品配達おけるCO2の排出量を実質ゼロにする「シップメント・ゼロ」掲げる形で応じました。
 
SDGsに取り組んでいる企業で働くことは従業員の満足度、やりがいの向上の繋がるため、SDGsコミュニケーションを適切に取ることは、インナーブランディングの観点でも重要になります。
 

コミュニケーションを取る上での2のポイント

SDGsコミュニケーションのポイント

 
このように多くのメリットがあるSDGsコミュニケーションですが、とりあえず発信すればいいというわけでもありません。
 
やり方を間違えてしまうと、効果がないばかりか、イメージダウンや最悪の場合不買運動にまで発展する可能性があります。
 
ここでは、SDGsコミュニケーションを取る上で注意しておきたい2つのポイントをみていきましょう。
 

誇張しないこと

まず1つ目のポイントは、取り組んでいる実態以上に良く見せようとしないことです。
 
SDGsに取り組むことは、絶対善であることからも、いい取り組みをしているようにう見せたくなるものですが、実態が伴わないと、SDGsウォッシュだと思われても仕方ありません。
 
特に若者はSDGsに敏感で発信力があります。SDGsウォッシュが判明すると不買運動に発展しかねず、企業イメージを著しく損ねてしまう可能性があるため、誇張はしないようにしましょう。
 

伝わりやすい場所とフォーマットで伝えること

もう1つのポイントは伝わる場所で伝わるように伝えることです。
 
よくあるケースが、ホームページの誰もみないようなページ場所に「サスティナビリティに関して」やSDGsへの取り組みを載せているケース。
 
それだと消費者に見つからないため、伝わりません。
 
また、見つけられたとしても、取り組みが複雑だったりする場合には、うまく表現できずに伝えられないケースもあります。
 
その場合は、動画やアニメーションなどを使用して、伝わる形で発信することが重要になります。
 

海外の実例

ここまでSDGsコミュニケーションに関してみてきましたが、どのようなコミュニケーションがいいコミュニケーションなのか、イメージを湧かせるためにも、海外の先進事例を紹介します。
 
2社紹介しますが、いずれもSDGsの企業ランキング(3)で上位の企業ですので、多くの点で参考になるでしょう。
 
また、両者ともに共通して言えるのは、わかりやすいことと、達成度合いがわかるということです。
 
では早速みていきましょう。
 
(3)2020 Global 100 ranking
 

オーステッド

SDGsランキング1位Orstedの事例
 

オーステッドは、デンマークに本社を置く洋上風力発電の世界的企業。SDGsの企業ランキングでは堂々の1位です。
 
オーステッドのSDGsコミュニケーションでは、「オーステッドについて」でオーステッドがエネルギーで世の中に生み出すインパクト(CO2削減量と電力供給量)を示し、そのから持続可能レポートにアクセスできる形になっています。
 
持続可能レポート(4)においては、SDGsの7,8,13に取り組んでいることを示し、いつまでにどれくらいのCO2排出量を削減するなどの定量目標とそこに対する実績を掲げているのが特徴。
 
わかりやすい場所に測定可能な形で実績を示しているため、高い評価を受けるSDGsコミュニケーションが取れていることがわかります。
 

(4)Ørsted Sustainability report 2018
 

シスコシステムズ

SDGsランキング北米1位、Cisco Systemsの事例 

企業ランキングで北欧企業以外でトップ、全体で4位だったのがアメリカのシスコシステムズ(以下シスコ社)。
 
シスコ社の場合、ホームページを開いて一番目立つ場所(5)に「すべての人のためにインクルーシブな未来を実現する」という野心的なビジョンを掲げ、テクノロジーで、2025年までに10億人の暮らしを向上させるというステートメントが見えます。
 
また、ビジョンは1分程度の動画になっており、それを見ることで直感的にシスコがどのような世界を目指しているのかがわかります。
 
また、CSRレポートでは、それぞれのビジネスがどの項目に貢献しているのか、シスコ社がどこを目標としているのかの定量目標も記載。
 
こちらも見つかりやすい場所で、達成具合が測定可能というポイントを抑えています。
 
(5)Welcome to the Cisco ESG Reporting Hub

 

おわりに。

当記事では、SDGsコミュニケーションに関して、4つのメリットとコミュニケーションにおける重要なポイントを解説してきました。
 
最後には、2つの先進的な例を見てきましたが、いかがでしたか?
 
SDGsコミュニケーションにおいては、伝わりやすい場所で、伝わるように発信するのがポイントです。そのためには、動画が一番有効な手段となるでしょう。
 
当社は、コンテンツマーケティングに強みを持っている会社で、動画制作からYoutubeチャンネルのコンサルティング、オウンドメディア制作を通じて、「伝わらないをなくす」ことを目指しています。
 
御社が既にSDGsに取り組んでいるがどのようにステークホルダーとコミュニケーションをとればいいかわからない場合、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
 
それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

WRITER
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの事業責任者。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることが現在のミッション。