サスティナブルブランディング| 重要な3つのポイントと2つの海外事例

2021.07.30
サスティナブルな事業に取り組んでいる場合、必要になるのはそれを如何にして、対外、場合によっては社内にも知らせるかということ。 要は、サスティナブルな取り組みを行う企業だと知ってもらうためのブランディング、サスティナブルブランディングが重要になってきます。 当記事では、サスティナブルブランディングとは何かを解説したのちに、実施するための重要なポイントを解説。また、実施するにあたってリスクもあるので、気をつけたいものです。 最後には、実際に海外の先進企業がどのようなブランディングを行っているのかを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

サスティナブルブランディングとは?

サスティナブルブランディングとは、サスティナブルな取り組みを通じて、顧客にとっての価値を高めることです。
 
SDGsの重要性や環境問題が深刻化する今、環境や社会にとって持続可能であること、サスティナブルであることの価値は相対的に高まっていることもあり、サスティナブルブランディングは非常に重要な役割を果たしています。
 
しかし、サスティナブルブランディングでは、自社の取り組みを何でもかんでもサスティナブルだと発信すればいいというわけではありません。
 
むしろ、サスティナブルであることが大義である以上、発信の仕方を間違えるとイメージダウンや、最悪の場合は不買運動に繋がるリスクもあり、慎重に行う必要があります。
 
次に、伝え方で失敗しないために、サスティナブルブランディングにおける重要な3つのポイントを紹介します。
 

成功と失敗を分ける3つのポイント

サステナブルブランディングのポイント
 

本質的な取り組みか

まず1つ目は、その取り組みは本質的なものであるかということ。
 
取り組みが不十分の場合も含め、本質的な解決策になっていない場合は、ブランディングを行う以前の問題で、事業戦略から練り直したほうがいいでしょう。
 
取り組みが本質的であれば、見えてくる成果は歴然で、売上増加かもしくは株価の上昇に繋がるはずです。
 
そうではないその場凌ぎの取り組みになっていないか、まずは注意しましょう。
 

完全でないことを自覚しているか

2つ目に完全ではないことを自覚しているかどうかです。
 
今のところ、100%サスティナブルな企業は技術的に存在しないはずで、何かを行えば少なからずどこかでトレードオフになっているものです。
 
例えば、電気自動車であれば、原材料に使われるリチウムイオンをサイクルするために、南米で毎秒1700リットルの水が使われていると言います。
 
また、代替肉を作るための大豆も土地と水を使うもの。
 
リサイクル素材で環境に優しいとは言っても、リサイクルの過程でどれくらいのCO2と水が使われたか、環境に及ぼした影響はないかを測るべきです。
 
このように、現状の技術には限界があり、完全にサスティナブルである状態には程遠いのが現実のため、いい面ばかりを発信するブランディングメッセージには注意が必要です。
 

ウォッシュになっていないか

最後に重要にしたいポイントとしては、そのサスティナブルブランディングがグリーンウォッシュ、SDGsウォッシュになっていないかというポイントです。
 
取り組みが不十分なまま、サスティナブルブランディングを行ったり、いい面ばかりの発信を行うことは、グリーンウォッシュ、SDGsウォッシュだと指摘される可能性が高くなります。
 
消費者の環境意識が高まっている今、グリーンウォッシュ、SDGsウォッシュだと世間に知られてしまえば、逆にブランドイメージが下がりかねませんし、実際に不買運動に繋がるケースもあります。
 
サスティナブルブランディングで伝える際には、ウォッシュになっていないか、十分に考慮しましょう。
 

成功事例

ここまで、サスティナブルブランディングが何で、どんなポイントが重要かを解説してきました。
 
次に、2つの成功事例を紹介しますので、ぜひ自社のサスティナブルブランディングを行う際の考え方や切り口の参考にしてみてください。
 

PatagoniaのDon’t buy this jacket

パタゴニアの「このジャケットを買わないで」
引用:「Don’t Buy This Jacket(このジャケットを買わないで)」:ブラックフライデーとニューヨーク・タイムス紙
 

1つ目に紹介するのは、アウトドアブランドのPatagonia。
 
ミッションステートメントが「私たちは故郷である地球を救うためにビジネスを営む」であるPatagoniaのサスティナブルブランディングは時にユニークでありながらも、メッセージが一貫しています。
 
その中でも取り上げたいのが、2011年11月25日にブラックフライデーに向けて行った広告。ニューヨークタイムズの一面を飾るそのメッセージは何と、「このジャケットを買わないで。」
 
その中では、環境配慮を最優先している同社の製品でも、環境に負荷をかけていることを示し、環境のことを考えて、エコロジカルフットプリントを削減するには消費を控えることが重要というメッセージが込められていました。
 
ブラックフライデーは各ブランドが売れ残り一掃セールを行うなど、とにかく物が売れる日です。
 
その日に、地球のために不要な購買行動を控えようと消費者に訴えかけられるのは、一貫したブランド哲学があるためでしょう。
 
Patagoniaは、それでも自分たちの取り組むが完全ではないことを知っているので、サスティナブルブランディングを行っているとは決して発信しませんが、客観的に見れば立派ばサスティナブルブランディングの1つでしょう。
 

Allbirds

オールバーズの成功事例
 
もう1つ紹介したい事例はカリフォルニア発のフットウェアブランドAllbirds。
 
通常フットウェアを販売するブランドは、そのデザインや履き心地、機能性を前面に押し出したブランディングを行うところですが、Allbirdsの場合は環境へのインパクトをメッセージとして発信しています。
 
製造過程でどれだけ二酸化炭素を排出しているかの指標をカーボンフットプリントと言いますが、その言葉をここまで普及させたのはAllbirdsなのではないでしょうか。
 
ただ、目を背けてはいけないのは、同社が素材から製造方法まで、徹底して環境へのインパクトを考えて、徹底的に取り組んでいる件。
 
2016年創業ながら、レオナルドディカプリオがアンバサダーに就任し、企業価値が14億ドル(約1500億円)以上とも報じられているAllbirdsの快進撃は、間違いなくサスティナブルブランディングによる物でしょう。
 

おわりに

当記事では、サスティナブルブランディングに関して解説し、行う上での重要なポイントを解説してきました。
 
サスティナブル ブランディングにおいては、事例に出した2社のように、しっかりとした取り組みがある上で、それも完全でないことを自覚した発信が重要です。
 
成功すれば大きなチャンスですが、発信の仕方を間違えればリスクがあることも覚えておかないといけません。
 
また、実際に取り組んでいるのであれば、あとは如何にして発信するかが重要になります。
 
当社は動画制作やYoutubeチャンネルのコンサルティング、オウンドメディアの制作などコンテンツマーケティングに強みを持った会社です。世界最先端のサスティナブルに関する情報もメディアを通じて発信しているので、領域に対する知見もあります。
 
サスティナブルな取り組みを行っているがどう発信すればいいかわからない企業様がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
 
それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

WRITER
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの事業責任者。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることが現在のミッション。