環境に優しい「グリーンローソン」とは?再エネ電力を活用し、フードロスやプラごみの削減に貢献

「便利なコンビニでも、環境に優しい消費ができればいいのに。」
今まで一度でも、このように思ったことがある方に朗報です。
ローソンは2022年、店舗営業に必要なすべての電力を再エネでまかない、弁当や惣菜のロスゼロを目指し、プラフリー商品の取り扱いに注力する「環境配慮型」店舗を展開します。
コンビニが便利で、環境に優しい場所になる時代は来るのでしょうか?
今回は、期待が高まる「グリーンローソン」についてご紹介いたします。
環境配慮型店舗の「グリーンローソン」とは?
グリーンローソン(仮称)とは、ローソンの環境配慮型店舗。店舗営業に必要なすべての電力を再エネでまかない、フードロスやプラフリーに積極的に取り組む店舗のことです。
グリーンローソンの特徴
- 屋上に配置した太陽光パネルで発電
- 売れ残り弁当や総菜のフードロス削減
- プラスチック消費削減のため、紙製品の拡大
- 洗剤やシャンプー等の量り売りを導入
- プラスチックスプーンやフォークは配布しない
環境配慮のため、上記のような取り組みが実施される予定です。
弁当や惣菜などのフードロス削減のためには、デジタルの力を活用。店舗を訪れる前に、スマートフォンから顧客が注文をし、店舗スタッフが厨房で調理をするプロセスとなる予定です。
このような環境配慮型の店舗は、2022年内にまずは首都圏に1店舗できる予定です。
ローソンは、環境配慮型店舗以外にも、エシカル消費を促す取り組みを行っています。気になる方は、ぜひ下記の記事をご覧ください。
通常のローソン店舗にて量り売りコーナーが導入されたニュースについても、気になる方はご一読ください。
エシカル消費への注力が、小売の競争力に
なぜローソンは、環境配慮型店舗の開店に踏み出したのでしょうか。
背景には、小売や外食業界で「環境へ配慮する」企業が増えてきた傾向があります。SDGsやサスティナブルなどの言葉をよく聞くようになったように、企業にとっても環境に優しい取り組みをすることが「競争力」となる時流になってきました。
例えば、スターバックスはプラスチックカップやストローの消費を削減したり、無印良品はペットボトル商品をアルミ缶に切り替えたりなど、さまざまな取り組みがなされています。
また取り組みの理由には、他企業が取り組んでいるからという理由だけでなく、エシカルな消費が消費者のニーズど真ん中になるかもしれない、という予想からも来ているのです。
Z世代はエシカルを楽しむ世代
日経クロストレンドの調査によると、1990年代半ば以降に生まれたZ世代は、「エシカルを楽しむ世代」という結果が出ています。
Z世代(2021年当時16~26歳)の約5000人にとったアンケートに、3割以上の回答者が「自らの消費活動を通じて、社会課題の解決に貢献したい」と回答。(1)
また、ローソンの竹増社長は、「10年後には、環境配慮への意識が高い若い世代が消費のど真ん中にくる。」と話しました。(2)
このような傾向を踏まえ、ローソンはグリーンローソンのような環境配慮型店舗など、店舗の選択肢を増やしていきます。
さいごに。消費者の支持が市場を変える力に
最近、さまざまな企業が環境に配慮した取り組みを始めています。
このような傾向には、私たち消費者による「消費という投票」の結果が反映されているのではないでしょうか。
エシカルな消費が、より身近なものとなり広がっていくには、「エシカルな選択」を支持する消費者の力が必要となります。
Ethical Choice編集部は、これからも皆さんのエシカルな選択を応援します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
出典
(1)出典:「高くても社会貢献できるなら買う」 エシカルを楽しむZ世代:日経クロストレンド





