カーボンネガティブとは?|意味と取り組む企業の事例を紹介!

気候変動

近年、環境問題が関心を呼び、多くの企業や国単位で対策を試みようとしています。
 
その中で、よく耳にするようになった単語に、カーボンネガティブがあるのではないでしょうか?
 
当記事では、カーボンネガティブの意味を解説した上で、その重要性、さらにカーボンネガティブに取り組む企業を紹介したいと思います。
 

カーボンネガティブとは?

カーボンネガティブとは、人間の活動の中で排出する温室効果ガス(主に二酸化炭素)の量よりも、吸収する温室効果ガスの量の方が多い状態をさす環境用語です。
 
具体的には、森林保護や植林などによって大気中から吸収する二酸化炭素の量が、排出量を上回る施策などが挙げられます。
 
マイクロソフトが2030年までにカーボンネガティブになることを目指すと公表してから、注目を浴びる概念の1つになりました。
 

カーボンポジティブとは何が違う?

カーボンネガティブに似た言葉に、カーボンポジティブがあります。
 
両者が反対のことを意味するように見えますが、実は同じ意味です。要は、使う人や企業によって変わる言葉であり、先ほどのマイクロソフトはカーボンネガティブ、Patagoniaはカーボンポジティブを使っています。
 

カーボンニュートラルとの関係は?

カーボンニュートラル(炭素中立)は、排出する二酸化炭素の量と、吸収する量が同じ状態のことを指します。
 
中立状態よりも吸収量が増えれば、カーボンネガティブと言う訳です。
 

カーボンネガティブはなぜ重要?

カーボンマイナスの重要性
 
カーボンネガティブがどう言う意味からはおわかりいただけたかと思いますが、ではなぜカーボンネガティブが重要なのでしょうか?
 
それは、地球温暖化を止めるためです。
 
最新の研究では、このままのペースで地球温暖化が進めば、2100年には4℃の温度上昇があると言われています。
 
そうなると、異常気象や海面上昇などによって、地球は人間が住める場所ではなくなっていくと考えられています。
 
地球温暖化による温度上昇を食い止めるためにも、SDGsやパリ協定のような国際目標があり、その中で、気候変動に具体的な対策を行うことを求めていたり、温度上昇を2℃以内に抑えることを目指しているのです。
 
地球温暖化の原因は人類が排出しすぎている温室効果ガスなので、大気中の二酸化炭素量を少しでも減らすために、カーボンネガティブに取り組むのが大事だと言うことです。
 

カーボンネガティブに取り組む企業の事例

それでは、冒頭でマイクロソフトの事例は紹介しましたが、具体的にはどのような取り組みをしているのでしょうか?そして、他にどのような企業がカーボンネガティブに取り組んでいるのでしょうか。
 

マイクロソフト

マイクロソフトでは、2030年にカーボンネガティブ、そして2050年には、創業以来より排出した二酸化炭素を除去し、環境への影響をゼロにすることを宣言しています。
 
そのための施策の一部が下記です。

  • 2025 年までに再生可能エネルギーに完全にシフト
  • 2030年までに、世界のキャンパスにおける車両を電気自動車化

 
マイクロソフトのような巨大IT企業が、カーボンネガティブに向けて、実際に行う施策を公開したことは、多くの称賛を集めました。
 

Patagonia(パタゴニア)

Patagoniaでは、2025年までにサプライチェーンを含むビジネス全体でのカーボンネガティブ(Patagoniaではカーボンポジティブと呼んでいます)を目指しています。
 
Patagoniaによると、同社におけるカーボンの排出量の97%を占めるのはサプライチェーン。その中の86%が原材料の調達に起因しているとのことです。
 
そのためPatagoniaでは、下記のことを行うと宣言しています。

  • 2020年までに、直営店、配送センター、各地域および全世界のオフィスと本社で再生可能資源による電力のみを使用
  • 2025年までに、製品には再生可能あるいはリサイクルした素材だけを使用
  • 森林再生のような、他の世界中の炭素回収プロジェクトに投資
  • 炭素を土壌隔離するために、環境再生型有機農業に投資

環境問題の深刻さが叫ばれるより遥か以前より、環境と社会に対して責任ある企業であり続けたPatagoniaの動きは、他の企業のお手本となるでしょう。
 

BrewDog(ブリュードッグ)

最後に紹介するのは、スコットランドのクラフトビールメーカー、BrewDog(ブリュードッグ)。
 
直営のバーには、再生可能エネルギーを利用するなど、徹底して環境に配慮したビジネスを営んだ結果、BrewDogは2020年の8月23日にカーボンネガティブを達成。
 
ただ、それだけではなく、スコットランドに2050エーカーの土地を買い、2021年までに100万本以上の木を植えることを目指しています。

 

さいごに。

当記事では、カーボンネガティブに関して解説し、それに取り組む企業を紹介してきました。
 
地球温暖化は深刻な人類の課題で、それを抑制する1つの概念がカーボンネガティブです。
 
これから様々な場面で聞く単語になると思いますので、ぜひどう言う意味か、覚えていただければと思います。
 
それでは最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
 

               
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの事業責任者。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることが現在のミッション。
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