【環境問題】人類が直面する地球環境の12の問題をお伝えします。

気候変動

地球温暖化をはじめとする、地球を取り巻くいくつもの環境問題。近年は特に環境問題が深刻化し、SDGsやパリ協定を定めるなど、世界が対策に動いています。
 
ただ、一口に環境問題と言っても、どんな環境問題があるのか、そしてその環境問題はどんな影響を及ぼすのかわからない方も多いかと思いますので、当記事では現在特に深刻だとされている12の環境問題を、以下の3カテゴリーに分けてご紹介いたします。
 

  1. 気候変動に関するもの
  2. 汚染に関するもの
  3. 生態系に関するもの

 
環境問題はそれぞれが独立しているものではなく、それぞれが複雑に絡み合いながら作用しています。ぜひ、そんな視点も持ちながら読んでいただければと思います。
 

気候変動に関する環境問題

地球温暖化の未来予測シミュレーション
 
まずは、気候変動に関連する環境問題を6つご紹介いたします。
 

地球温暖化

地球温暖化はもっとも知られている環境問題の1つではないでしょうか。長年、地球温暖化に関しては実際には起こっておらずでっち上げられているなどの陰謀論がありましたが、IPCC第5次評価報告書によって、人間が原因で起こっている可能性が極めて高いことが結論付けられました。
 
地球温暖化が起こるメカニズムは、二酸化炭素を中心とした温室効果ガスの量が大気中で増えるため。
 
温室効果ガスが増えれば、簡単にいうと地球に膜を貼る状態になるため、太陽からの熱気が宇宙空間に逃げなりために、気温が上昇し続けていきます。
 
なぜ、地球温暖化が問題かと言いますと、絶妙なバランスを保っていた気温が上昇することで、それに付随して異常気象をはじめとする他の環境問題の原因となったり、生態系に変化をもたらせたりするため。
 
そのため、地球温暖化を1.5℃以内に止めようとするパリ協定が結ばれていたりと、世界を挙げて解決していかなければいけない環境問題なのです。
 
温度上昇を食い止める方法や、詳細に関しては、こちらの記事をご参照ください。

 

海面上昇

海面上昇とは、海水の熱膨張と南極の氷などが溶けることで、海面が上昇する環境問題のこと。
 
熱膨張は地球温暖化によるものなので、地球温暖化と海面上昇は密接に関わっています。
 
海面上昇が問題なのは、海抜が上がることで、海に沈む国があるということ。実際にツバル諸国は海面上昇の影響を非常に大きく受けている国1つで、沈みゆく島国と呼ばれることもあるほどです。
 
また、影響を受けるのはツバルだけではなく、モルティブやイタリアのベネチアも海に沈むのではないかと言われていますし、インドネシアの首都ジャカルタは2050年に海に沈むと言われています。
 
街が海に沈むことも問題なのですが、住む環境が変化することで自国に住めず、半強制的に国を追われる、いわゆる気候難民(環境難民)が発生するのも大きな問題の1つ。実際に気候難民の数は、年間で2000万人発生しており、このままいけば2050年には10億人に達するとも言われています。
 
このように、甚大な被害をもたらす海面上昇ですが、解決方法としては、熱膨張の原因となっている地球温暖化を止めることです。
 
海面上昇の詳細はこちらをどうぞ。
 

森林火災

森林火災はその名の通り、森林で発生する火災を指す環境問題。
 
森林火災自体は特に珍しいものではないのですが、近年問題になっているのはその規模と頻度です。
 
2019年にオーストラリアで発生した森林火災は史上最悪規模のもので、面積の20%(通常は1%)が消失し、10億匹の動物が命を落としたと言います。
 
また、カリフォルニアでも森林火災(山火事)が起こる頻度は高まっていて、2020年には9月までに28件の森林火災が起き、それによって東京都の面積のほぼ6倍が焼失したと言われています。空がオレンジになったことで話題だったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
 
森林火災は熱が原因なので、環境問題の解決方法としては、地球温暖化を食い止めることが最優先です。
 

砂漠化

砂漠化は、元々植物が生えていた土地が、不毛の地になることを指す環境問題です。
 
砂漠化の主な原因は2つ。
 
1つは、地球温暖化による気候変動。気候変動によって、極端に雨が降らなかったり、付随して干ばつが起きたりすることで、地面の水分が失われて土地の劣化が進むことで、砂漠化がおきます。
 
2つ目は、人間活動の結果として起こる人為的要因。
 
土地の再生産能力を超える過度な、放牧、水資源の使用、作物の栽培、森林伐採などの結果砂漠化は進行します。
 
砂漠化がこのまま進行すると、地球が穀物を生産できなくなる、食糧危機や貧困飢餓の助長の問題が考えられますし、砂漠化する地域が増えることで、人間が住めない土地が増え、難民化することが考えられます。
 
気候変動も人間が起こしたことだと考えれば、砂漠化の対策方法としては、工業型畜産の見直しや再生型農業の導入を進めるなど、人類の営みの方法を変えることが考えられるでしょう。
 

異常気象の増加

異常気象は、気象庁の定義によると、ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節)において30年に1回以下で発生する現象であり、環境問題のこと。
 
つまり、通常とはかけ離れたような猛暑日やゲリラ豪雨、頻発する山火事、夏に雪が降るといった現象が起こることを指します。
 
異常気象の主な原因は地球温暖化とそれに伴う海水温度の上昇。なので解決方法も、地球温暖化を食い止めることが考えられます。
 

森林破壊

森林破壊とは、森林伐採や火災などによって、世界の森林面積が消失していく環境問題のことを指します。そのスピードは毎年1300万ヘクタール(北海道1.5個分)の熱帯林が消失していると言われるほど深刻です。
 
森林が減少するとどんなことが起こるのでしょうか?大きく影響は2つあると考えられています。
 
まず1つ目が気候変動。
 
森林が二酸化炭素を吸収し、酸素を排出することはご存知かと思うのですが、逆に考えると、森林の消失は二酸化炭素を増加させることに間接的に貢献していることになり、そのインパクトは温室効果ガスの放出の8%を占めるほどだと言われています。
 
また2つ目は生物多様性の損失を助長しているということ。
 
熱帯林は陸地面積の7%に過ぎないのですが、その中に地球上の50%の生物が生息していると言われており、生物多様性の宝庫です。そんな森林が減っていくことは、生物多様性の損失を助長していると言えるでしょう。
 

地球の汚染に関する環境問題

プラスチックによる環境汚染
 
次に人間の営みの中で、廃棄物や化学薬品の使用などによって引き起こされている環境問題を紹介していきたいと思います。
 

オゾン層破壊

オゾン層破壊とは、地上10~50kmの成層圏にあるオゾン濃度が高い部分(オゾン層)が破壊され、穴(オゾンホール)がる環境問題のこと。
 
オゾン層は、浴びすぎると皮膚ガンなどの元になる、強くて有害な紫外線を吸収して、人間や動物などの生物に届かせない役割を持っているため、非常に重要です。
 
オゾン層破壊の原因は、エアコンや冷蔵庫の冷媒など、多くの用途で利用されていたフロンガスだと言われています。
 
ただ、現在ではオゾン層破壊に繋がるフロンガス等は使用が禁止されており、オゾン層は回復に向かっているとのこと。早ければ2030年には北半球および中位層オゾンは完全回復し、一番遅い南極においても2060年には回復することが見込まれています。
 

海洋プラスチック問題

海洋プラスチック問題とは、海にプラスチックゴミが流れ着くことで起こる環境問題のことです。
 
日常のあらゆる場面で使用されるプラスチックは、適切に処理されないと、ほとんどの場合は海に行きつき、様々な問題を引き起こします。
 
その量年間で800万トンとも言われており、このままのペースで海にプラスチックゴミが増え続けた場合、2050年には重量ベースで魚の量を上回るとも言われるほど、深刻な環境問題です。
 
では、そんなペースで海に増え続けてる海洋プラスチックが起こす問題はなんなのでしょうか?
 
1つは生態系へのダメージ、そしてもう1つは人間の健康へのダメージです。
 
プラスチックは、波や紫外線の影響を受けると、小さいプラスチックの粒子となり、それをマイクロプラスチックと呼ぶのですが、海にいる生物が餌と間違えてマイクロプラスチックを摂取し、命を落とすケースがあとを断ちません。
 
また、そのようなマイクロプラスチックはプランクトンに食べられますが、食物連鎖で人間までたどり着きます。人間が1週間に摂取しているプラスチックの量は5gという報告もあるほど、人体へも影響を及ぼしているのです。
 
海洋プラスチック問題を解決するには、プラスチックゴミを出さないこと、使用量を最小限に止めることが考えられます。
 
マイクロプラスチック問題に関して詳しくはこちらをどうぞ。
 

水質汚染

水質汚染とは、地球上の水が人間によって汚染される環境問題のことです。
 
原因は大きく分けると、生活排水と工業排水の2つがあります。
 
生活排水では、窒素やリンが流れ出て、それが海に流れ着くと特定のプランクトンが異常発生したりと、生態系に影響を及ぼします。
 
また、工業排水においては、化学物質が流れ出ることで、水俣病やイタイイタイ病といった公害の原因になったりもしました。
 
現在では、工業排水の被害は減りましたが、世界では、水質汚染によって衛生的な水にありつけない人たちが約7億人いるとも言われていて、毎日1800人もの子どもが汚染水の利用が原因で命を落とすと言います。
 
この水質汚染に関しては、世界中で水のインフラを整える必要があり、ビルゲイツが慈善事業で作った、排泄物から飲み水を作り出す技術などによって、イノベーションが求められています。
 

土壌汚染

土壌汚染とは、有害物質が土壌に蓄積することで起こる環境問題のことです。
 
有害物質には、農薬や重金属、有機溶剤、油などが含まれます。
 
土壌汚染は、汚染された土壌で育てられた農作物や地下水を摂取すると健康問題を引き起こすことがあるため、注意が必要なのですが、土の中ということもあり、目に見えず、実態を把握しにくいという問題点もあります。
 

人間にも問題が差し迫っている?生態系に関する環境問題

バイオダイバーシティの問題
 
最後に、人間を含む生態系に関する環境問題を見ていきます。
 

人口増加

人口増加は直接的な環境問題とは言えないかもしれませんが、人間が地球に住んでおり、その資源を利用して生活していることを考えれば、広義の環境問題だと言えるでしょう。
 
2050年には100億人を超えると言われる世界人口ですが、問題となるのは地球資源の供給量と使用量の不均衡です。
 
現在でさえ、地球の資源を1.7個分使用している人類ですが、100億人に達した場合はどうなるのでしょうか。
 
また、人口が増えた時に、食糧問題、地球温暖化をはじめとする気候変動にはどのように対応していくのでしょうか。
 

生物多様性

生物多様性は急速に失われており、それ自体が環境問題だとされています。
 
そのスピードはなんと過去40年間に6割の生物多様性が失われたとも言われていて、そのスピードは深刻です。
 
地球の歴史が46億年あると考えれば、40年はほんの一瞬にすぎません。
 
その中で人類による乱獲や農薬の使用、森林破壊などによって生物は急速に絶滅しているのです。絶滅寸前の種を絶滅危惧種と言いますが、2000年には2万種だったのが、2019年では3万種に増えたと言えば、そのインパクトは感じられるのではないでしょうか。
 

さいごに。

当記事では、地球上で起こっている12の環境問題を見てきましたがいかがでしたか?
 
環境問題の原因は人類にあり、人類が生きていく限りは、環境問題の解決が求められます。
 
そして、環境問題の解決には、まず環境問題の存在、そしてその深刻さを知ることが重要です。
 
少しでも、この記事が役に立った、面白いと思われた方は、環境問題を伝えるためにも、SNSでシェアしていただければと思います。
 
それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

               
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの事業責任者。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることが現在のミッション。
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