2040年までに気温1.5度上昇か。予想が10年早まるとIPCCが報告

気候変動

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国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2021年から2040年の間に、産業革命前と比べた世界の気温上昇が「1.5度」になると発表しました。
 
2018年の報告書では、2052年までの間と発表されていましたが、今回の新たな報告書では10年早い予想に変更されています。
 
当記事では、IPCCが9日に発表した気温上昇についての最新情報をご説明いたします。後半では、私たちが今だからこそ考えたいことをまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
 

気温1.5度上昇の予想が10年早まり2021~40年に

 
気温上昇を抑えることは、地球温暖化による被害を低減させることに繋がります。温暖化対策の「パリ協定」では、気温上昇を2度未満が目標、そして1.5度以内が努力目標と決められていました。
 
パリ協定に基づいて、各国の首脳が二酸化炭素排出量の削減目標を宣言しましたが、9日、IPCCは世界の気温が1.5度上昇する見込みが10年早まったと発表。
 
2018年度の報告書では、2030年から52年の間に気温が1.5度上昇すると予想されていたため、地球温暖化が加速していると言えます。
 

コラムIPCCとは
IPCCとは、国連の気候変動に関する政府間パネルのこと。国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)によって設立された、気候変動を評価する機関です。

 

努力次第で変わる気温上昇5つのシナリオ

 
自然保護が怪しくなっている様子

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今回の報告書では、人間活動が温暖化へ影響していることは疑う余地がない、と断言されています。人間が産業を発展させ、資源を使い、CO2を排出するから、気温上昇が起こる。
 
逆に言えば、私たちの努力次第で気温上昇のシナリオは変えられるということです。
 
IPCCは、人類の努力次第で変えられるとして、気温上昇のシナリオを5つ提示しています。
 

  1. 化石燃料に依存し、最も温室効果ガスの排出が多いシナリオ
  2. 次に温室効果ガスの排出が多いシナリオ
  3. 温室効果ガスの排出量が中間的なシナリオ
  4. 温室効果ガスの排出量が少ないシナリオ
  5. 持続可能な開発にシフトし、温室効果ガスの排出量が非常に少ないシナリオ

上記のシナリオによると、2050年ごろに温室効果ガスの排出を実質ゼロとする「非常に低い排出シナリオ」でさえも、2081年から2100年の間に気温が1.4度上昇すると予想。
 
さらに、化石燃料に依存した活動を人類が続け、2050年に温室効果ガスの排出量が倍となる「非常に高い排出シナリオ」では、4.4度気温が上昇すると予想されています。
 
しかし、「非常に低い排出シナリオ」を実現できれば、気温上昇が1.5度を超えることがあるもしれませんが、今世紀末には1.5度未満に抑えられる可能性があるという希望も。
 
21世紀が終わるころに、気温上昇を抑えられているかどうかは、私たちにかかっているのです。
 

「極端な」自然災害を抑えるにはCO2排出量をゼロに

 
気温上昇を抑えることは、「極端な」自然災害が発生するリスクを低減させることにも繋がります。そのためには、CO2排出量を実質ゼロにすることが重要に。
 
IPCCの報告書によると、世界の平均気温が上昇するごとに、熱波などの極端な高温、極端な大雨、農業に被害を与える干ばつ、そして海面上昇の発生、進行リスクが高くなることがわかっています。
 
カナダで異常な熱波が発生し、気温が49.6度まで上昇したニュースが記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。熱波が影響し、突然死してしまうケースも数多く報告されており、気温上昇は人間にとって命の危機でもあります。
 
このような自然災害による被害を抑えるためにも、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする取り組みが不可欠となっているのです。
 

今だからこそ、1人1人の行動が重要に

脱炭素に成功し美しい地球を守る

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冒頭でもお伝えしましたが、気温上昇を抑え、地球温暖化を食い止めることは、私たち人間の努力にかかっています。地球を守るのは、他でもなく、地球に住む私たち1人1人です。
 
これ以上、「異常」と呼ばれる自然災害を起こさず、美しい地球を守るためにも、日々の選択を見直してみてはいかがでしょうか?
 
地球に優しい暮らしをするためには、どのような行動があるのか、こちらの記事でまとめていますので、参考にしていただけると幸いです!
 
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

               
ライター:Ayaka Sato
自分のアクションで、地球のどこかの誰かが幸せになってくれる、そんな未来を描いて日々奮闘中。
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