世界海洋デー|今、海が抱える問題と私たちにできることをお伝えいたします。

気候変動

毎年6月8日は、国連が定める世界海洋デー。私たち人類をはじめ、地球上の生物にとって重要な海ですが、今深刻な問題を多く抱えているのが現状です。
 
そして私たちは、普段の何気ない行動によって、問題を加速させている可能性があります。
 
当記事では、世界海洋デーを記念して、改めて海の重要性と、海が抱える問題を解説。
 
終盤には、海の現状に対して、私たちができることも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。
 

世界海洋デーとは?

世界海洋デー(英語:World Oceans Day)は国際連合が定める国際デーの1つです。
 
1992年のリオデジャネイロで開催された地球サミットでカナダ代表が提案し、毎年非公式で開催されていましたが、2009年に正式に国連が定める記念日になりました。
 
世界海洋デーは、今地球の海で起こっている問題や現状を考えて行動することを目的としていて、世界海洋デーに合わせて世界100ヵ国以上で、ビーチクリーンやフェスティバルなどが開催されます。
 

なぜ、海に目を向けることが重要なのか

このように、国連が定める世界海洋デーですが、そもそもなぜ海は重要なのでしょうか。
 
海は当たり前のように存在し、私たちも多くの恩恵を受けているため、何をもたらせてくれるのかが分からなくなることも多いと思いますので、ここで改めて海が果たす重要な役割を3つ見ていければと思います。
 

海は地球の肺

酸素を生み出す熱帯雨林が広がっていることから、アマゾンは地球の肺と呼ばれますが、実際のところ、本当に地球の肺の役割を果たしているのは、海洋かもしれません。
 
アメリカ海洋大気庁によれば、今地上のある酸素の半分以上は、長い時間をかけて、プランクトンをはじめとする海洋生物が生み出して来たものだと言います。
 

私たちの食事を支えている

言うまでもなく、私たちの食事も、海洋が支えています。
 
水産庁によれば、日本では、1人が一年で食べる魚の量は、50kg。また、世界でも20kg弱で、摂取する動物性タンパク質の実に16%を担っていると言います。
 

気候を司るのも海

実は、海は思っているよりも多くの熱を吸収していることが、オックスフォード大学の研究によりわかりました。
 
その研究によると、毎秒原子爆弾が海に落とされたことに匹敵する熱を海が吸収しているとのこと。
 
それによって、地球温暖化は従来のペースよりも遅く進行しているといいます。
 

海の現状は問題が山積みで、深刻です。

海洋ゴミとプラスチックゴミ問題
このように、海が私たち人類のみならず、生物や気候を支えている重要な存在である一方で、現状として海は深刻な状態です。
 
ここでは、特にグローバル規模の問題として挙げられる海面上昇と、海洋ゴミ問題に関して見ていきたいと思います。
 

海面上昇

地球温暖化によって、氷が溶けたり、海面が熱膨張していることで、海面が上昇していると言う話は、初耳ではないかと思います。
 
しかし、イメージしにくいのは、海面上昇によって、どれだけの影響があるかではないでしょうか。
 
気候変動に関する政府間パネル(ICPP)によれば、このままのペースで海面上昇が進めば、2100年には海面が最大で1.1mも上昇するとのこと。
 
そして、海面が1.1メートルも上昇した際には以下のことが起こると言われています。
 

・モルディブ共和国とマーシャル諸島共和国の全部が海に沈む
・アメリカのホワイトハウス、ロサンゼルスのベニスビーチとサンタモニカ、ベネチアのサンマルコ寺院も海に沈む
・1000万人が住むインドネシアの首都ジャカルタは2050年に完全に水没
・数千万単位で気候難民が発生
・アメリカでは、31万1000戸が慢性的な浸水の危険に晒される

 
これらは、予想されるシナリオの、ほんの1部です。二酸化炭素の排出量が減らずに、地球温暖化が止まらなければ、事態は遥かに悪くなるでしょう。
 
また、これらは次の100年の話に過ぎません。
 
1000年単位で見れば、数十メートルの海面上昇も予想されています。果たしてそれは、人間が住める環境なのでしょうか?

 

海洋ゴミ問題

海面上昇も深刻な問題ですが、もう1つ看過できない問題があります。
 
それは、マイクロプラスチックをはじめとする海洋ゴミの問題。
 
現在、世界で海に捨てられる海洋ゴミの量は、年間で800万トンだと言われています。数字が大きすぎて、想像しづらいかと思いますが、ジャンボジェット機でいうと5万機分、スカイツリー222基分と同じ重さと言えば、少しはその深刻さがわかるのではないでしょうか。
 
また、このままのペースで海洋ゴミが増えると、2050年には、海中の魚の重量よりも、海洋ゴミの重量の方が上回ると予想されています。

 

私たちにできることは?

上記のように、海の状況は予断を許さない段階にあります。
 
問題の規模が大きすぎて、自分の力が無力に感じるかもしれませんが、私たち1人ひとりができることもあります。
 
ここでは、私たちが取れるアクションプランを紹介いたします。
 

ビーチクリーンに参加する

私たちが簡単に取れるアクションプランの1つ目は、ビーチクリーンなどのアクティビティに参加すること。
 
様々な団体がビーチクリーンを開催しておりますので、時間がある時に参加してみることをおすすめ致します。
 
そういった清掃活動に参加すると、新しい発見や、より環境への愛着もわきますよ。

 

プラスチックフリーを取り入れること

脱プラスチックに向けて
そもそもプラスチックを使わないことも、私たちができることの1つです。
 
最近は、プラスチックフリーという概念もありますが、身の回りから全てのプラスチックを排除するんのではなく、使い捨てのプラスチックを出来るだけ排除することは、手軽に始められる上、インパクトも大きいのでおすすめです。
 
具体的には、以下のアクションが挙げられます。
 

・マイバッグを持つ
・マイボトル/マイタンブラーを持ち歩く
・マイ容器を持つ
・マイカトラリー(ナイフ・フォーク・スプーン・はし)を使う
・マイストロー(竹、ステンレス製のもの)を持ち歩く

NHK出版の『プラスチックフリー生活』によれば、この5つを行うだけで、プラスチックゴミの8割は防げるとのこと。
 
全ては難しくても、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
 

さいごに。

当ページでは、世界海洋デーにちなんで、私たちが知らず知らずのうちに海から受けている恩恵、そして環境危機に瀕している海の現状をお伝えしてきました。
 
現状を改善するためには、私たち1人ひとりの行動が重要で、特にプラスチックフリーを始めることが有効だという話をしました。
 
1人の力は小さいかも知れませんが、その小さな積み重ねが大きな変化になります。
 
そのためにも、まずは問題の現状を知ることが欠かせません。
 
なので、もしこの記事が良かった、役に立ったのであれば、もっと行動する人が増えるために、そして地球のために、SNSなどでシェアしていただければと思います。
 
それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
 

               
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの事業責任者。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることが現在のミッション。
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