エシカル消費とは?地球や社会を思いやる消費の例をご紹介します

エシカル

近年、エシカルという言葉は、世界中に広がってきています。さらに、SDGs(持続可能な開発目標)の発表が、エシカルの広がりを後押ししました。
 
国際的にも環境への負担を減らすことが目標とされている中、ヴィーガン食品や、フェアトレードのアイテムなど、地球や社会に優しい消費をする人が増えてきています。
 
周りを配慮した消費をすることを、エシカル消費と言いますが、「エシカル」という言葉が広いため、どのような例があるのか正直わからない、という方が多いのではないでしょうか。
 
そこで、今回の記事では、エシカル消費とはそもそも何か?をご説明した後に、エシカルな消費の例をいくつかご紹介します。
 
こちらの記事を読めば、あなたも今日からエシカル消費へ、一歩踏み出せることでしょう。
 

エシカル消費(英訳:Ethical Consumption)とは?

エシカル消費とは、倫理的な消費のことです。簡単にご説明すると、「人や社会、地球などに配慮したモノやサービスを消費する」こと。
 
エシカル消費は、気軽にできる社会貢献とも言え、消費することで途上国を支援できたり、環境保護に繋がったり、地球に良いインパクトを与えることができます。
 
欧米を中心に注目されていたエシカル消費ですが、実は、近年は日本社会においても広がりを見せているんです。
 

エシカル消費はなぜ注目されるのか?

エシカル消費が日本で注目されるようになったきっかけのひとつが、SDGs(持続可能な開発目標)が国連が発表したことだと言えるでしょう。
 
SDGsとは、持続可能な開発目標という意味で、貧困、差別、地球環境問題など、あらゆる世界規模の課題を17個のカテゴリーに分類し、それぞれのカテゴリーで2030年までに解決し、達成するべき具体的な目標を設定したものです。
 
また、エシカル消費が国際社会でも広がりを見せる理由としては、商品の製造背景に数々の搾取があることが浮き彫りになってきているからです。
 
こちらでは、いくつかある中のうち、3つの例を参考としてご説明します。
 

ファストファッション業界における搾取

安価で、常にトレンドを追えるファストファッション。そんな魅力的で華やかなファストファッション業界の裏側には、搾取の事実がありました。
 
世界的にファストファッションの問題性を考える大きな転機となったのが、バングラデシュの首都ダッカにおいて発生した、ラナプラザ崩落事故。
 
ずさんな管理体制や、スウェットショップ(搾取工場)と呼ばれる劣悪な労働環境が製造の背景にあり起こった、アパレル界で史上最悪の労災です。
 
ラナプラザ崩落事故の発生を受け、製造の背景にある搾取が見直され、エシカルファッションが増えるきっかけとなりました。
 
エシカルファッションとは、生産の過程や素材が倫理的であり、人や動物の搾取がなく、環境を破壊する背景がない、社会に配慮したファッションのことです。
 
ラナプラザ崩落事故について、詳しい情報はこちらの記事へ。
 

化粧品製造の裏にある動物犠牲

口紅やシャンプーなど、コスメ用品と呼ばれる商品を製造する過程で、動物実験が現在でも行われています。
 
人体に影響がないかを確認するために、ウサギやモルモット、ハムスターなどの動物を使用し、苦痛を伴う動物実験を行うことが議論の的になりました。
 
とても倫理的ではない製造過程を非難する声は増え、EU諸国では2009年より動物実験を禁止するなど、国際社会でもクルエルティフリー(非残虐的な)な方法で製品を製造する動きが高まっています。
 
企業単位で見ると、LUSHはクルエルティフリーを推進しており、動物犠牲の背景がないアイテムを消費できる機会は確かに増えてきています。
 
クルエルティフリーについて、より詳しく知りたい方はこちらへどうぞ。
 

パーム油の大量消費による森林破壊

チョコレートやアイスクリーム、そして化粧品や洗剤にまで、多岐に渡る商品に使用されているパーム油は、森林破壊と深い関わりがあります。
 
パーム油を生産するアブラヤシの実を大量に生産するために、大規模な森林が焼失している現実を受け、いくつかの洗剤や化粧品ブランドが従来のパーム油を使用しないことを宣言。
 
持続可能なパーム油という、エシカルでサスティナブルな変化が見られる例です。
 
パーム油について、簡単にご説明した記事はこちらです。
 
こちらで紹介した3つの例のように、周囲を傷つけず、地球、環境、社会に優しい消費のエシカル消費。まだまだ定義が曖昧だと思うので、日本社会ではどのように考えられているかをご説明します。
 

日本でも広まりつつあるエシカル消費

Plastic Free Hair Products
2030年のSDGs(持続可能な開発目標)達成を目指し、環境や社会に優しいサービスやアイテムが、日本社会においても増えてきています。
 
SDGsに関連し、ESG投資という環境、社会、ガバナンスにまつわる投資形態も一般的になり、より多くの企業がエシカルやサスティナブルといった社会貢献に踏み出していることも、1つの要因です。
 
2020年より、日本社会ではどのようにエシカル消費へシフトが行われたかを、ご紹介します。
 

ヴィーガン食の選択肢が増加

大豆ミートなどの代替肉や、卵・乳製品不使用のスイーツなど、いわゆるヴィーガン食を見かける機会が増加している日本。
 
ヴィーガン専門店だけではなく、コンビニやスーパー、カフェでも代替肉の選択肢が増えてきています。今までは選択肢がなく、なかなかヴィーガンを実践できなかった人にとっても、挑戦しやすい環境に変わってきています。
 

プラスチック使用量の削減

社会全体で、プラスチックの使用量を削減する動きが見られています。
 
例えば、スーパーやコンビニ、その他の小売店でもプラスチックバッグが有料となったり、スターバックスやセブンイレブンを中心に、プラスチックストローから紙ストローへ移行しました。
 
これらの例のように、エシカル消費は意識的に行うものだけではありません。例えば、日常生活ですでにエコバッグを持ち歩いている人にとっては、エシカルな消費をしていることになります。
 
では、日本では他にどんなエシカル消費を試すことができるのでしょうか?
 

消費庁による5つのエシカル消費テーマ

エシカル消費を皆さんにとって、もっと身近なものとして感じてもらえるよう、消費庁はエシカル消費のテーマとして、以下の5つを挙げています。
 

障がい者支援につながる商品
社会 フェアトレード商品、寄付付きの商品
環境 エコ商品、リサイクル製品、資源保護等に関する認証がある商品
地域 地産地消、被災地産品
動物福祉 エシカルファッション

消費庁は、これら5つのエシカル消費テーマに合わせて、倫理的な消費活動を推進しているところです。
 
上記のエシカルテーマ以外にも、色々な側面があるため、当メディアであるEthical Choiceが考えるエシカル消費をご説明します。
 

Ethical Choiceが考えるエシカル消費テーマ

Ethical Choiceは、エシカル消費テーマとして、下記の要素を挙げています。

  • アップサイクル
  • オーガニック
  • クルエルティーフリー
  • サーキュラーエコノミー
  • ゼロウェイスト
  • フードロス削減
  • フェアトレード
  • プラスチックフリー
  • 気候変動対策

上記であげたエシカルテーマ以外にも、途上国の労働者など、人が搾取される背景がない商品や児童労働の関与がない製品を消費することも、エシカル消費です。
 
では、これらのエシカルテーマに沿って、厳選したエシカル消費の例を見ていきましょう。
 

エシカル消費例10選

こちらからは、日本で購入できるエシカル消費に繋がるサービスやアイテムの例を、10種類ご紹介いたします。
 
持ち物、食品、日用品、プレゼント、サービス等、バラエティ豊かなエシカル消費例を集めていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
 

エシカル消費例 持ち物

エシカル消費は、例えば大豆ミートなどのヴィーガンフードだけではなく、よく身に着ける持ち物からエシカルにすることができます。
 

アイカサ / カサ

傘を使い捨てる時代が終わることを見据えるアイカサ丸川さん

「急に雨が降ってきて、コンビ二で何本ビニール傘を買ったことかわからない。」、「お金がもったいないけど、他の手段を知らない。」という方々必見のサービスがアイカサです。

  • カサのシェアリングサービス
  • 不要なプラスチックの消費を削減

アイカサは、傘のスポットに行けば、いつでもカサをレンタルできるサービス。お値段も、レンタルの時間単位で発生するため、お財布にも優しい画期的なエシカル消費です。
 
アイカサ代表の丸川さんにインタビューさせて頂いた記事はこちら。せひ一読ください。
 

LUSH / 化粧品

エシカルなコスメブランド、ラッシュ

エシカルなコスメブランドとして、先駆者であるLUSH。動物実験反対の紙袋デザインを、見かけたことがある方が多いのではないでしょうか?
 
実は、それだけではなく、他にもLUSHがエシカルである要素があるんです。

  • 動物実験なし
  • マイカ(雲母)不使用
  • 地球に優しいパッケージ使用

動物実験を廃止し、クルエルティーフリーであることはもちろん、マイカという鉱物を使用していない点でもエシカルです。
 
マイカ(雲母鉱物)の採掘現場には、多くの児童労働の現状があり、消費することが児童労働に関わってしまう原因になってしまう可能性があります。
 
さらに、包装にも地球に優しいパッケージを使っているLUSHは、エシカル消費としておすすめです。
 

エシカル消費例 食品

「食べる物をエシカルな食品に変えてみる。」
 
最近、フェアトレードだったり、環境保護に繋がったりする食品が増えているため、エシカルな食品の消費に挑戦することは、気軽な社会貢献だと思います。
 
こちらでは、フェアトレードでアフリカの子どもたちが教育を受けられる環境を整えるコーヒーと、植物性で環境に優しい代替肉の2つに注目しました。
 

マラウイコーヒー / コーヒー豆

マラウイのフェアトレードコーヒー※https://www.charity-coffee.jp/product/malawian-coffee/を参照

アフリカ・マラウイ産で、商品の価格の100%が生産国への寄付になるフェアトレードコーヒーです。

  • フェアトレード
  • マラウイのの産地を活性化

マラウイという国はコーヒーの産地としては馴染みがないかもしれませんが、マラウイコーヒーは、高品質AAランクのスペシャルティコーヒー。
 
寄付金は、マラウイの給食支援に届きます。給食があることで、より多くのマラウイの子どもに学校へ行く理由ができ、将来を切り拓くことに繋がります。毎日何気なく飲むコーヒーを、少し変えるだけで貢献ができるエシカルな消費例です。
 

NEXT MEATS / 代替肉

ネクストバーガーパテ

植物性タンパク質の代替肉、ネクストミーツを買うことは環境保護へ貢献できる消費です。

  • 環境保護
  • ヴィーガン

環境への負担が大きい畜産による、動物性のお肉ではなく、植物性の代替肉を提供しています。温室効果ガス削減の側面からも、注目されるネクストミーツ。
 
焼肉ライクとコラボを行い、店頭で代替肉の焼肉を楽しむことができます。美味しい幸せと、環境保護への貢献を両立できるエシカルな消費です。
 
ネクストミーツ代表の佐々木さんにお話しを伺った記事はこちら。ぜひチェックしてみてください。
 

エシカル消費例 日用品

自宅で使う日用品も、エシカルなアイテムをこだわって選ぶことができます。毎日使うからこそ、社会に良いものに変えることに、大きな意味があることでしょう。
 
日用品の全てを、一気に変えることは難しいと思うので、今回は気軽に変えられる洗剤と、思わず愛着が沸いてしまう家具をピックしてご紹介します。
 

SARAYA / 洗剤

RSPO認証マークがついたSARAYAの持続的な洗剤※https://www.saraya.com/csr/env/rspo.htmlを参照

森林破壊の1つの要因である、植物性油のパーム油。洗剤や化粧品、食料品にもパーム油は、含まれています。

  • 持続可能なパーム油を使用
  • 森林保護、野生動物保全に貢献できる

毎日の生活で、使う洗剤を変えるだけでも環境保護に貢献することが可能でです。SARAYAは日本で販売するアイテム全てに、持続可能なパーム油を使用していることを発表しているため、知らないうちに環境破壊に関与している可能性をほぼ0にすることができます。
 

月日工作舎 / 家具

アップサイクル家具店、月日工作舎

ただリサイクルするのではなく、元の素材に新たな価値をつけて生まれ変わらせるアップサイクル。

  • アップサイクル
  • 資源の再利用

在るものを生かし、暮らしを楽しむために、アップサイクルの家具を提供しているのが月日工作舎です。
 
新品にはない、奥深いストーリーをもつ家具で、生活に新たなスパイスを与えることができるでしょう。
 
月日工作舎の店主、山内さんにアップサイクルについてお話ししていただきました。インタビュー記事はこちらへ。
 

エシカル消費例 プレゼント

プレゼントを贈る側、受け取る側だけでなく、ひとつの商品に関わる全ての人を幸せにするエシカルなプレゼントについてご紹介します。
 
今回は、美しく輝くエシカルジュエリーと、最高品質のエシカルなバラについてそれぞれ説明しました。
 

GYPPHY / エシカルジュエリー

エシカルジュエリーのジプフィー

GYPPHY(ジプフィー)が提供する、人間や生き物の搾取、環境への影響が少ないアクセサリーは、エシカルジュエリーです。

  • 人や環境に関するエシカル
  • 児童労働の背景がない製造
  • 環境負担も少ない

GYPPHYは、人口鉱石のモアサナイトを使用するジュエリーブランド。生産の過程における、児童労働や労働者搾取の要素がないダイヤモンドを使用しています。
 
さらに、包装もプラスチックではなくFSC®認証マークがある紙製品を使用しているため、環境への負荷を最小限に抑えたアクセサリー。
 
光り輝くジュエリーと一緒に、社会の幸せにも貢献できる商品です。
 
GYPPHY代表の滝川さんに、エシカルジュエリーに込めた想いを伺いました。インタビューの記事はこちらからどうぞ。
 

AFRIKA ROSE / バラ

アフリカローズ

アフリカから貧困をなくすことを、「最高品質のバラを、アフリカから世界に届けること」で実現しようとしているAFRIKA ROSE。

  • フェアトレード
  • アフリカの産地を活性化

フェアトレードで、かつ品質にこだわったケニア産のバラを販売しています。生産から、バラが手元に届くまでの全過程における愛が詰まったエシカルなアイテムです。
 

エシカル消費例 サービス

エシカル消費は、モノだけではなく、コトの消費にも広がっています。今回は、エシカルなサービス消費だと言える2つの例を、取り上げました。
 

ソーシャルグッドロースターズ / カフェ

ハンデキャップがある人々を雇用するsocial good roasters※https://sgroasters.jp/を参照

ソーシャルグッドロースターズは、神保町にある本格的コーヒーショップです。

  • 障がい者支援
  • コーヒーを媒体に幸せを提供

ハンディキャップのある人が、バリスタとして活き活きと働くことができる焙煎所。コーヒーをひとつの媒体として、働く人の幸せと、顧客の幸せをつくっています。
 
「珈琲と福祉」の組み合わせでうまれた焙煎所を訪れ、より多くの幸せに携わってみてはいかがでしょうか。
 

Whyte / 美容室

オーガニックヘア※画像はイメージです

ヴィーガンヘアのパイオニア、Whyteは東京でも珍しい、ヴィーガンカラーのメニューを提供しています。

  • ヴィーガン美容室
  • ヴィーガンのカフェも併設

動物実験がなく、自然にも優しい素材でつくられたヴィーガンカラー剤や、オーガニックのヘア製品など、環境へ優しいものを使うというこだわりのある美容室です。
 
食べ物や服、化粧品などのモノだけでなく、髪を染めるというコトにまでエシカル消費は広まっています。
 
ヴィーガンのカフェも併設しているので、卵・乳製品不使用のプリンやドリンクなどを試してみてはいかがでしょうか?
 
このように、「エシカル消費」と一口に言えど、さまざまな種類があります。エシカル消費は、社会にどんどん増えてきているため、ふとした瞬間にヴィーガンマークや、フェアトレードのマークを探してみても、日常のエシカルな消費例を発見できるでしょう。
 

さいごに。たった1つの消費から、社会を良くすることができる。

社会へ貢献することは、ボランティアをしに途上国へ直接向かって何かをすることや、実際にお金を寄付というかたちで渡すことだけではありません。
 
今回ご紹介したように、たった1つの消費を、エシカル消費に変えてみる。その少しの変化で、社会を良くする方向に貢献することができます。
 
また、年々増えているエシカル消費の選択肢。それぞれの商品の背景には、さまざまなストーリーがあるエシカルな製品を購入することで、愛着がますます沸くこと間違いなしです。
 
今日から、そのちょっとしたエシカル消費で、地球に優しい暮らしをしてみませんか?
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

               
ライター:Ayaka Sato
Ethical Choiceのインターン。自分のアクションで、地球のどこかの誰かが幸せになってくれる、そんな未来を描いて日々奮闘中。
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