こだわりのエシカルファッションブランド15選!地球に優しいおしゃれとは

エシカルファッションとは、倫理的で、人、社会、環境、そして地球に優しいファッションのこと。
近年、ファッション業界の裏側に人や環境への負担があることが浮き彫りになり、生産者や環境への影響を配慮したエシカルファッションが、広がりを見せています。
エシカルファッションブランドと言っても、色々なブランドがあるため、どのようなファッションブランドがあるのか気になっている方が多いのではないでしょうか?
今回の記事では、エシカルファッションとして有名なブランドや、最新のものまで、期待が集まる15種類のエシカルファッションブランドをご紹介します。
厳選!エシカルファッションブランド15選
最近増えつつあるエシカルファッション。ブランドの種類もさまざまあり、どのブランドがいいかわからないという方のために、エシカルファッションブランドを15種類ご紹介します。
それぞれのブランドで、どんなポイントがエシカルなのかをご説明しているので、そちらと合わせて見てみてください。
エシカルファッションとは何かに関しては、下記記事で解説しておりますので、ご参照くださいませ。
エシカルファッションとは?
PeopleTree/ピープルツリー
- フェアトレード
- オーガニックコットン
- 途上国支援
ピープルツリーが取り扱う商品は、全てフェアトレード認定を受けています。また、95%以上の商品がオーガニックコットン100%使用。
オーガニックコットンがエシカルである理由は、カラダに優しいだけではなく、化学物質により土壌を傷つけず、生産者の健康にも配慮できるからです。
まさに、人にも環境にも、そして社会に優しいファッションブランドです。柔らかい雰囲気が好きな方におすすめいたします。
PATAGONIA/パタゴニア
- 環境保護
- サスティナビリティ
- オーガニックコットン
- フェアトレード
- アップサイクル
コットンが有害であることを発見したパタゴニアは、オーガニックのコットン使用にシフトしました。そして環境保護と、地球が持続可能な場所であり続けられるような、働きかけを行うブランドです。
また、「つかう責任」を重要視するパタゴニアは、Worn Wearというプログラムを通して、服の修繕を積極的に行なっています。ホームページには、ジャケットやウェアの修繕方法を掲載していて、破れたから捨てる、ではなく直して再び使うことを促すサービスです。
かっこよくて、環境にも優しい。デザインにも、社会貢献にもこだわりたい方は、ぜひパタゴニアの服を購入してみてはいかがでしょうか?
NAGI/ナギ
- 女性支援
- サスティナビリティ
- ゴミ削減
NAGIは、女性がいつでも自然体でいられるように開発された、どんな時でも快適に過ごせるショーツです。
従来の使い捨てのナプキンを使うと、ゴミが出てしまいますが、NAGIに替えると洗えば何度でも使えます。毎月のゴミの削減につながり、まさにサスティナブルなアイテムです。
スタイリッシュなアイテムNAGIと、持続可能なライフスタイルを送りたい方におすすめいたします。
EXTRALESS/エクストラレス
- ひとつひとつの服を大切にする
- 社会問題の提示
大量生産・大量消費へ終止符を打つことを目標にし、ひとつひとつの服へ、より高い価値を与えようとしたファッションブランドです。
取り組みとして、日本国籍を持つ黒人男性を取り上げ、社会課題を提示することなども行っています。
ひとつひとつの服に、想いやストーリーがあるものを大切に使いたい方は、EXTRALESSの商品をチェックしてみてください。
MAITO/マイト
- オーガニック
- 日本の伝統技術
- サステナビリティ
MAITOは、オーガニックの天然素材を使用しているのはもちろん、日本の伝統技術を活用した草木染めにこだわり、アイテムを製造しています。
草木染めをすることで、一切化学物質を使用せずに服を製造することができる、環境やカラダに優しい例です。
MAITOは、自然由来の成分で染められたナチュラルな雰囲気が好みの方におすすめいたします。
tennnen/天撚
※https://tennengood.com/products/sshirts.php / https://tennengood.com/products/bravo_tee.phpを参照
- フェアトレード
- オーガニック
- 自然由来の付属品使用
- 生分解性の縫糸を使用
天撚は、「ゴミを出さない、生まない、服づくり」をテーマに、循環する服づくりを行っているブランド。
100%自然に還せる服づくりを目指し、自然由来の素材を使用することにこだわっています。ほつれても縫いなおし、長く着ることができる愛着の沸くブランドです。
新品の服だけれど、自然に還すことができる画期的なアイディアに興味を持った方は、ぜひチェックしてみてください。
no nasties/ノーナスティーズ
※https://www.nonasties.jp/womens-collectionを参照
- フェアトレード
- オーガニックコットン
- サステナビリティ
- 途上国支援
フェアトレード、かつオーガニックコットンブランドのNo nasties。インドの綿農家が抱える貧困問題を解決すべく、オーガニックコットンの普及活動を行っています。
例えば、インドの綿花生産者の生活向上やプレミアムでの小学校設立など、地域社会の生活に大きく貢献しているファッションブランドです。
新しい服を買うことで、途上国への支援につなげることができるエシカルファッションブランド。ボランティアではないかたちで、途上国や女性のエンパワメントができるという魅力を持ちます。
PLAYFUL
※https://www.playfulstory.com/2020-ssを参照
- フェアトレード
- サスティナブル
- オーガニック
- リサイクル
- 社会課題解決
フェアトレードやサスティナブル、オーガニックなどさまざまなエシカルな要素を持つ上に、社会課題解決に注力しているエシカルファッションブランド、PLAYFUL。
ファッション業界の生産者側にある問題として、低賃金や劣悪な労働環境などが挙げられますが、製造側に悪影響を及ぼすコットンは使用していません。
また、ファッションを通してそれぞれが多様な自分を表現できるように、といった想いも込められています。なるべく社会や環境への負担を抑えたファッションを探している方におすすめです。
ECOALF_JAPAN/エコアルフ
- リサイクル素材使用
- サスティナブル
ヨーロッパ発のエコアルフは、すべての素材を再生素材か環境負荷の低いを天然素材にこだわったサスティナブルブランド。
「地球の環境を守るために、服を売る」という発想で、捨てられるはずだった素材に新しい命を吹き込み、服を製造しています。
シンプルなデザインで、サスティナブルな服を探している方にぴったりのブランドです。
Enter the E/エンター・ザ・イ―
- サスティナブル
- サプライチェーンの透明性
- CO2削減
Enter the Eは、作り手や環境に優しいエシカルなファッションを世界中から集めたエシカルファッション専門のセレクトショップです。
わたしたちの手元に届く服の、1つ1つに物語があると考え、製造の背景につまった想いを大切にしているブランド。10着のうち、1着だけでもサスティナブルな服を、をテーマとして、エシカルファッションの広がりを促進しています。
セレクトショップなので、様々なスタイルを見つけることができます。ぜひ、あなたのお気に入りを見つけてみてください。
CASA FLINE/カーサフラン
- オーガニック
- サスティナブル
- ローカルメイド
- リユース
- アップサイクル
地球環境と人の共生がテーマの服を提供する、カーサフラン。
カーサフランには、地球に優しく、人にも優しい服というこだわりが。服の生地には、余剰素材を使い 、新たな商品を作り「ゴミゼロ」を目指しています。
また、在庫商品をリメイクすることで、再販を促し、廃棄物を抑えようという取り組みも行っています。
さらに、ひとつひとつの服にどんなエシカルな側面があるのかタグがついており、一目でどのように社会へ良い影響があるのかがわかるという特徴も人気の秘密です。
人に優しいだけでなく、地球環境にも大きく配慮したファッションで、優しい雰囲気のブランドを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
PRISTINE/プリスティン
- オーガニックコットン
- 無染色
- メイドインジャパン
- 製造の背景がわかる
- 児童労働の改善支援
暮らしに寄り添うオーガニックコットンブランドを目指すプリスティン。環境や社会に優しいオーガニックコットンを使用しているだけでなく、ソーシャルアクションも数多く行うブランドです。
例えば、東日本大震災で被災した人々の雇用支援を行ったり、児童労働を撲滅するためにACEに寄付を行っています。
オーガニックで、肌に優しい肌着を探している方におすすめいたします。
CYAN/シアン
※https://cyan.fashionstore.jp/を参照
- 古着
- リユース
エシカルな方法で製造された服を消費するだけでなく、古着を選ぶこともエシカルなファッションです。
CYANは、オンライン上で購入ができるため、古着を買いにいくことが慣れていない人にとっても、気軽にチャレンジできる機会であるでしょう。
デザインも個性的なものが多いので、エシカルファッションを通して自分も表現できるブランドです。
RYE TENDER/ライ・テンダー
- アップサイクル
- 製造の背景を考える
残布残糸をアップサイクルし、服を製造するアパレルブランドRYE TENDER。
ファッション業界において、製造の過程に発生してしまう残布残糸を有効に使える方法を導き、サスティナブルなアイディアを生かしたブランドです。
鮮やかな色とシンプルなデザインが好みである方に、おすすめいたします。
EVERLANE/エバーレーン
※https://jp.everlane.com/ja-jp/product/the-oversized-alpaca-crew/1287?color=pearl-grey-diamond-stitch-&size=xsを参照
- 製造の背景とコストを公表
- 倫理的な工場で製造された商品のみ扱う
- 100%オーガニック
エバーレーンは、アメリカのエシカルファッションブランドです。それぞれの商品に、生地代、装飾付属品、人件費、税金、輸送費を記載し、コストに対して適切な値段であることを消費者にわかりやすく説明しています。
労働環境が整えられた工場で製造された商品のみを扱い、製造背景での搾取がない服にこだわるエバーレーン。
製造の背景までがしっかりとわかるので、信頼があるエシカルファッションブランドを選びたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
ここまでご紹介したブランドが、多様なエシカルポイントを持っていたように、エシカルといえど、単一の意味だけではありません。そのため、自分が想いを込められる部分からお気に入りのブランドを見つけてみるのも楽しいと思います。
では、このようなエシカルファッションが広がりを見せるようになった理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
エシカルファッションが注目されたきっかけ
エシカルファッションが注目されたきっかけとなった、大きな事故が、ラナプラザ崩落事故。さらに、SDGs(持続可能な開発目標)で、誰1人取り残さない社会を目指す上でも、エシカルファッションへの期待は高まりました。
エシカルファッションが広がっていった背景を、ひとつずつご説明します。
ラナプラザ事故が大きなきっかけに
ファストファッションが安価で大量生産することができる状況が、大きく問題視されるようになったきっかけが、ラナプラザ崩落事故です。
ファストファッション業界史上最悪の事故と呼ばれ、消費者がエシカルファッションを意識する大きな転機に。
ラナプラザ崩落事故の発生を受け、製造の背景にある人まで意識してから、購入しようというムーブメントが広がっていきました。
ラナプラザ崩落事故について、詳しい情報はこちらの記事へ。
SDGsのゴール12「つくる責任とつかう責任」
SDGs(持続可能な開発目標)が2015年に国連から発表され、ゴールの中に「つくる責任とつかう責任」というゴールが登場したことも、大量生産・大量消費を見直す機会に。
生産者と消費者が持つ責任を問うこのゴールができたことで、人、社会、環境に優しいものづくりと消費が重要視され、エシカルファッションの広がりにつながりました。
SDGs(持続可能な開発目標)に関しては、こちらの記事へどうぞ。
現在では、エシカルファッションのブランドや取り扱うお店も増え、購入がしやすくなっています。先ほども15のブランドを厳選してご紹介したように、エシカルと一口に言ってもさまざま切り口で判断することができるんです。
では、どのような基準でエシカルファッションを選ぶことができるのかをご説明します。
エシカルファッション10の条件
エシカルファッションは、どのような基準で選定されているのか、イギリスのNPO(非営利団体)でエシカルファッションを推進している団体が定めている項目をもとに、10の条件をご説明します。
- 安価で使い捨て型の「ファストファッション」へ反対する
- 生産の過程で労働者の賃金、権利、労働環境を保護する
- 有機農薬や化学物質の使用問題に対策を講じている
- 地球環境や社会問題を考えるきっかけとなる
- 環境に優しい素材を使用、または開発している
- 水の消費を最小限に抑えている
- リサイクルやエネルギー、ゴミの問題に取り組んでいる
- ファッションの持続可能性を開発、そして改善しようとしている
- 取り組みを公開し、問題への解決策を広めようとしている
- 動物の権利まで守っている
上記の条件に当てはまるエシカルの特徴が、ヴィーガン、オーガニック、アップサイクル、クルエルティーフリー、プラスチックフリー、フェアトレードなどです。
10の条件を思い浮かべながら、どんなストーリーがそれぞれのエシカルファッションにはあるのか想像してみるてください。
日常におけるエシカルファッションのアイディア
エシカルファッションを購入するということだけが、エシカルなファッションを楽しむためにできることではありません。
新品の服を購入する以外にも、エシカルファッションに繋がるアイディアがあるので、こちらでいくつかご紹介します。
- 古着やヴィンテージから服を選ぶ
- メルカリやヤフオクなどのフリマアプリを活用
- いらなくなった服は捨てないでアパレルの回収ボックスに出す
今持っている服を大切に使う。1度消費された服を、もう1度誰かの元に。そんな、循環のアイディアが日常でできるエシカルファッションの要素としてあります。
さいごに。そのひとつの消費で、社会は良くなる。
今回は、エシカルファッションブランドについて、以前より話題となっていたブランドや最近人気が高まってきたものまで、厳選重した15ブランドをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
魅力を感じるエシカルファッションブランドに、出会うことができるきっかけになっていたら幸いです。
持っているすべての服をエシカルファッションにしましょうという話ではなく、ひとつでもエシカルファッションに替えてみることが、社会を良くする一歩になります。
自分も、社会も、地球も幸せにするエシカルファッションで、おしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか?
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。





