エシカルマーク一覧|エシカル消費のための認証9選を紹介します。

エシカル

エシカルマークとは、その商品がエシカルな認証基準を満たしていることで商品に付けられる認証マークのことで、エシカル消費をする際の基準となってくれるものです。

当記事では、よく見る9つのエシカルマークについて、以下の4カテゴリーに分けて解説致します。

・地球環境保全に関わるエシカルマーク
・魚や動物に関するエシカルマーク
・オーガニック認証のエシカルマーク
・労働環境や途上国支援のエシカルマーク

それでは、日々のエシカル消費を後押ししてくれる認証を、早速見ていきましょう。

*ロゴは使用許可が取れ次第逐次、掲載致します。

 

地球環境保全に関わるエシカルマーク

①FSC®認証

FSCのロゴ

参照:https://jp.fsc.org/jp-jp

FSC®認証を提供しているForest Stewardship Council®(森林管理協議会、FSC)は、世界で最も評価の高い森林基準の認証制度と言われていて、その認証は、紙パックジュース、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、お菓子の紙パッケージなどに付けられています。

FSC認証®は以下の2つの基準を満たした製品に付けられるエシカル認証マークです。

  • 森林管理のFM(Forest Management)認証
  • 加工・流通過程のCoC(Chain of Custody)認証

FM認証には10の原則、70の基準、約200もの細かい指標があり、これらの規格に基づいて審査を受けます。

また、FM認証・CoC認証は5年間の有効期限があり、認証を保持・持続するためには、1年に1回監査を受けなければいけません。

このように、厳しい基準を設けているだけでなく、認証取得済みの製品にも定期的な認証基準のチェックしているため、FSC®認証マークは非常に信頼の置けるエシカル認証マークだと言えます。

②レインフォレスト・アライアンス認証

rainforest alliance認証

参照:https://www.rainforest-alliance.org/

レインフォレスト・アライアンス認証は、厳しい環境・社会・経済の基準を満たした農園に与えられる認証です。

認証マークが付与された製品は生産者が自然資源や環境を保護し、より持続可能で気候に配慮した農業慣行によって栽培されていることを意味します。

また、これらの農業慣行は森林の保護や生産者が気候変動を緩和し適応するのを助け、結果的に彼らの生計の改善を促します。

魚や動物に関するエシカルマーク

③海のエコラベル|MSC認証

MSC(Marine Stewardship Council)認証について

参照:https://www.msc.org/jp/home

海のエコラベルは、水産物・水産物を使った料理に付けられ、MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)によって認められた水産物に付けられるエシカルマークです。

日本では「海のエコラベル」と呼ばれていて、持続可能な漁業で獲られた天然の水産物であることを意味します。

魚を獲る、漁業の時点でMSC漁業認証規格に則り、認証を取得していることと、製造、加工、流通、販売に至る全ての過程でCoC(Chain of Custody)認証を受けることで初めて海のエコラベルを付けることができます。

MSC漁業認証規格の主な基準は「資源の持続可能性・漁業が生態系に与える影響・漁業の管理システム」という3つの原則に基づいています。

漁業だけでなく、製造から消費者の手に渡るまでのすべての過程に配慮した、信頼性の高いエシカルマークです。

④Leaping Bunny

リーピングバニープログラム

参照:https://www.leapingbunny.org/

あまり聞き馴染みのない方が多いかもしれませんが、化粧品、クリーニング製品には「クルエルティフリー(cruelty free)」というエシカル基準があります。

「cruelty」とは、残酷な行為や虐待という意味で、クルエルティフリーは、要は動物実験をしていないことを意味する単語です。

Leaping Bunnyは、CFIという略称のクルーエルティフリーインターナショナル(Cruelty Free International)が、世界規模の大きな認証団体が付与しています。

⑤ヴィーガン認証

このマークは、The Vegan Society(ヴィーガン協会)というイギリスで創設された団体が認証を行っているエシカルマークです。

化粧品、お酒、大豆ミート、シャンプー、麺類など食に関わる商品のみならず、動物性の素材や成分を一切使わないあらゆる製品にヴィーガン認証は付与されています。

オーガニック認証のエシカルマーク

⑥NATRUE認証

Nature認証

参照:https://www.natrue.org/

「NATRUE」はオーガニック化粧品に関する厳格な基準の維持を目的として設立されたベルギーにある国際的な非営利団体です。

3つの認証クオリティによってマークの★の数が変わり、ひと目でその製品がどの程度オーガニックのクオリティが高いのかを見極めることができます。
3つの認証クオリティ

★★★ 自然化粧品(最大のナチュラル)
★★  オーガニック原料を含む自然化粧品(自然原料と70%以上のオーガニック原料)
★   オーガニック化粧品(自然原料と95%以上のオーガニック原料)

エシカルやオーガニックにこだわる方にはわかりやすくて助かる認証です。

⑦ECO CERT認証

化粧品、洗剤などでよく見かけるECOCERTは国際有機認証機関で、フランスに本部を置く団体です。第三者機関として、ヨーロッパで規定されているオーガニックの基準を満たしているかを厳しく検査し、認定を行ないます。

エコサートグループはオーガニックコスメ製品認証の世界シェア75%という実績があり、その信頼は世界基準。

ECOCERTマークにはいくつか種類がありますが、ECOCERTのロゴが付いたすべての製品は、その原材料だけでなく、製造・加工・パッケージングまで、全てを検証しています。

⑧GOTS認証

GOTS(ゴッツ)認証のマーク

GOTS(Global Organic Textile Standard)認証は、適切なオーガニック繊維製品であることかを評価するために用いられる国際基準です。

GOTS認証には、2つの種類があります。

Organic:製品の95%以上が認証されたオーガニック繊維
Made with Organic:製品の70%以上が認証されたオーガニック繊維

GOTS認証も、製品認証と製造・加工・貿易の業務認証の2つで構成され、製品そのもの以外の面もチェックの対象で、その基準は厳格です。オーガニック繊維の製品では最も信頼のおけるエシカルな認証マークだと言えます。

また、オーガニック・テキスタイルの認証商品は洋服等のファッション関連のアイテムが多いと思われがちですが、実は幅が広く、洋服以外にも、アクセサリー、ベッド用品、タオル、カーテン等、様々な商品が含まれます。
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労働環境や途上国支援のエシカルマーク

⑨国際フェアトレード認証

Fairtrade International

参照:https://www.fairtrade-jp.org/

国際フェアトレード認証は、製品がフェアトレードされたことを証明する認証マークです。

コーヒー、紅茶、チョコレート、スパイス、果物、ワイン、洋服、サッカーボールなどに付けられる認証マークとして知られています。

最近は見直されつつありますが、先進国は海外に工場を作り、貧しい国の人々の安い労働力を搾取することで商品の値段を下げ、価格競争をしてきました。

この事実が大きな社会問題となり、解決策として注目されているのがフェアトレードです。

国際フェアトレード認証を取得するには、1つ1つの製品別に承認が必要となり、原料の調達から、自社製造工場、委託製造工場、保管する倉庫会社に至るまで、全てをくまなくチェックされます。

さらに、認証団体は定期的に監査を受けることが義務付けられており、認証マークの信頼性も高いと言えるでしょう。

毎日の買い物でエシカル認証マークを探してみよう

本記事では、エシカル消費に役立つエシカルマークについてご紹介しましたが、いかがでしたか?

見たことのあるエシカルマークもいくつかあったのではないかと思います。

買い物は投票という言葉があるように、私たち1人ひとりの購買行動が未来を大きく左右します。記事内で紹介したエシカル認証マークは、その投票を助けるガイドとして活用していただければと思います。

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
参考資料:
FSC(https://jp.fsc.org/jp-jp
レインフォレスト・アライアンス(https://www.rainforest-alliance.org/lang/ja
SAN(https://www.sustainableagriculture.eco/
MSC(https://www.msc.org/jp
The vegan society(https://www.vegansociety.com/vegan-trademark/how-apply
ベジプロジェクトジャパン(https://vegeproject.org/certificate/
日本オーガニックコットン協会(http://joca.gr.jp/
エコサートジャパン株式会社
フェアトレードジャパン(https://www.fairtrade-jp.org/license/audit.php

               
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの初代編集長。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることがミッション。

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※本記事はエシカルな情報提供を目的としており、本記事内で紹介されている商品・サービス等の契約締結における代理や媒介、斡旋をするものではありません。また、商品・サービス等の成果を保証するものでもございません
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