マイクロプラスチック問題とは?今日から私たちにできることを5つ紹介

プラスチックフリー

レジ袋、ペットボトル、ストローなど、日常生活のさまざまな場面を便利にしてくれるプラスチック。
 
便利かつ安価で、汎用性が高いというメリットがある反面、近年、プラスチックを消費することによってマイクロプラスチック問題という課題を引き起こしていることを知っていましたか?
 

  • 1400万トンものマイクロプラスチックが海底に沈んでいる
  • 2050年にはプラスチックごみが海洋にいる魚の量を上回る
  • 毎年世界中で10万匹以上の海の生き物が、プラスチック誤って飲んで命を落としている

上記で示した深刻な現状は、マイクロプラスチック問題によって引き起こされる問題の、氷山の一角にすぎず、実際にはより多くの悪影響をもたらしています。
 
そこで当記事では、マイクロプラスチック問題の概要、原因、対策例などをわかりやすく説明します。記事の最後では、誰でも今日からできる取り組みをご紹介していますので、最後まで読んでいただければと思います。
 

マイクロプラスチック問題 (英語: microplastics pollution)とは

マイクロプラスチック問題とは微小なプラスチックの破片により引き起こされる環境問題のことです。マイクロプラスチックは、5mm以下のプラスチックと定義されます。
 
きわめて小さなプラスチックですが、軽量で丈夫なマイクロプラスチックは、流されやすく、海や川にたまっていってしまうため、深刻な環境問題を引き起こす要因です。
 
現在、マイクロプラスチックの原因となるプラスチックごみは、全世界で年間800万トンの規模で発生。
 
数字があまりに大きいので、イメージが付きにくいかも知れませんが、これはジャンボジェット機に換算すると5万機分。東京スカイツリーの220基分に相当する重さと言えば、少しはそのスケールが分かりやすいのではないかと思います。
 

マイクロプラスチックが及ぼす影響は?

これほど膨大なプラスチックごみから発生するマイクロプラスチック問題を、放置することはどのような影響を及ぼすのでしょうか?
 
マイクロプラスチック問題を放置することは、海の豊かさを失わせ、汚染を広げ、海の命を持続不可能な状態にします。美しいはずの私たちの海の姿が変わり果ててしまうのです。
 
また、私たちの身近で見られる影響としては、下記があげられます。
 

食卓から新鮮な魚が消えてしまう
観光地を訪れても綺麗な白い砂浜やサンゴ礁が見られなくなってしまう

 
では、対策を行った場合はどうなるのでしょうか?
 
プラスチックで溢れている海をあるべき姿に戻してあげることによって、海の生態系だけでなく、観光や漁業の衰退、沿岸地域に暮らす人々の生活まで守ることができます。
 
これは、海の豊かさを守ることを目指すSDGsのゴール14と深くつながっています。
 
SDGs(持続可能な開発目標)はこちらの記事でご説明しています。
SDGsとは?
 

マイクロプラスチックの発生源と種類について

マイクロプラスチック問題の概要についてご説明しましたが、5㎜以下の微細なマイクロプラスチックがどのように発生するのかイメージがつかない方が多いのではないかと思います。
 
そこで、こちらではマイクロプラスチックを生み出す主なプラスチックについてご説明します。
 
おもに、マイクロプラスチックは、下記の2種類。

  • 一次マイクロプラスチック
  • 二次マイクロプラスチック

まず、一次マイクロプラスチックとは、元から5㎜以下のプラスチックのこと。
 
プラスチック製品を製造する際に使われる原料(レジンペット)や、洗顔料や歯磨き粉などのスクラブ剤が含む小さなビーズ(マイクロプラスチックビーズ)が一例です。
 
次に、二次マイクロプラスチックとは、元は大きなプラスチック製品だったものが紫外線や波など周りの環境によって劣化し、5㎜以下の状態になったプラスチックのことです。
 
身近な例をあげると、ビニール袋やペットボトルなど、現代の便利さを象徴するプラスチック製品が外部からの刺激を受けることによって二次マイクロプラスチックが発生します。
 

マイクロプラスチックが生物へ与える影響

マイクロプラスチックの生態系への影響
 
表面に有害物質やバクテリアを吸着する特性があることから、汚染物質の運び屋とも言われるマイクロプラスチックは、生態系と人体の両方に影響を与える可能性があると指摘されています。
 
まず、生態系について。海の生き物がとても細かいマイクロプラスチックを飲み込むと、生態系へ悪影響が引き起こされます。
 
主に被害を受けているのは、生態系において重要な役割を果たす動物プランクトン。
 
マイクロプラスチックが動物プランクトンの体内に入ると、炎症やからだの働きに異常が起こります。結果、生態系のベースを担う動物プランクトンの数が減り、これは生態系全体が破壊されるリスクにもつながっているのです。
 

人体への影響も

また、体内にマイクロプラスチックを含んだ魚を口にすることで、人体への影響が懸念点がされています。懸念点は以下の通りです。

  • 臓器の疾患
  • タンパク質や細胞を破壊する
  • ホルモン異常
  • 発がん作用
  • 生殖機能が低下する

上記の懸念点は一例で、研究は日々更新されているため確実なことは言えませんが、この5つの例だけでもマイクロプラスチックの危険性がわかっていただけるのではないでしょうか。
 
このように、海に流れ出したマイクロプラスチックは、食物連鎖をたどり人間にまで影響を与える可能性が高いことが指摘されています。
 
では、生態系と人間の両方に危険性が大いに懸念されているマイクロプラスチックを避けるためには、どんなことができるでしょうか?次に、企業が行っている対策例をご紹介します。
 

企業によるマイクロプラスチック問題の対策例

近年、プラスチック消費削減に向かう企業が増えています。
 
まず、大手カフェチェーンのスターバックスコーヒーが、プラスチックストローの提供を廃止をしました。スターバックスコーヒーの公式サイトによると、紙ストローへの移行により年間約2億本分ものプラスチックが削減できる見込みとのこと。
 
また、大手コンビニエンスストアのセブンイレブンも紙ストローを導入し、国内企業においても紙ストローへ移行する動きがみられています。
 
他にも、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで斉に有料化されたビニール袋。このように、身近なところでマイクロプラスチック問題に関する対策が見ることができます。
 
これまでに述べた、環境に配慮した活動を行う企業で積極的に消費することも一つの対策ですが、明日から気軽に始められる対策についてもより詳しく説明していきます。
 

今日から私たちにできる5つのアクション

私たちにできること
 
これまで、プラスチックが、どのように環境に悪影響を及ぼしているかをご説明しました。とはいえ、プラスチックに依存する現代社会に生きる私たち。
 
完全にプラスチック消費を断つことはハードルが高いですが、ちょっとしたプラスチックの消費をなくす行動(プラスチックフリー)は簡単に行動に移すことができます。
 
例えば下記の5つのアクションは今日から実践できます。

  • エコバックを持ち歩く
  • マイボトルを持ち歩く
  • 再利用できる製品を選ぶ
  • ごみの分別を心がける
  • 過剰に包装された製品を避ける

こういったアクションを個人単位で実践することは、小さな変化のように見えるかもしれません。
 
しかし、一例をあげると、年間300億枚ものレジ袋を消費している日本において、エコバックを持ち歩く習慣が浸透することで、300億枚に相当するプラスチック消費量を削減できます。
 
このように、個人規模で行動を変えることは、マイクロプラスチック問題解決への大きな一歩であるのです。
 

さいごに。

今回はマイクロプラスチック問題とは何か、どのような影響が懸念されているのかについてご説明しました。
 
マイクロプラスチック問題は、人間だけではなく生態系にまで影響を及ぼしてしまう深刻な問題であることを理解していただけたらと思います。
 
今日から少しずつ生活を変えていくことで、マイクロプラスチック問題を解決に導くことができるので、1つずつアクションを実践してみてください。
 
また、1人ひとりの力を増やすには、より多くの人が問題を知ることが重要です。この記事が良いな、役に立ったなと思われたのであれば、ぜひ地球のためにSNSなどでシェアをしていただければと思います。

それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

               
ライター:Ayaka Sato
Ethical Choiceのインターン。自分のアクションで、地球のどこかの誰かが幸せになってくれる、そんな未来を描いて日々奮闘中。
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