Bコーポレーション|環境にも社会にも優しい企業の認証を解説

サスティナブル

社会や環境にも優しい企業の認証であるBコーポレーション。
 
当記事では、Bコーポレーションに関して、その概要とBコーポレーションになるための条件を紹介いたします。
 
最後には、代表的なBコーポレーションを紹介いていますので、買い物や、ひいては就職先として、参考にしていただければと思います。
 

Bコーポレーションとは?

Bコーポレーション(B corporation/B corp)は、社会と環境に対するパフォーマンス、透明性、アカウンタビリティなど、B Labが満たした基準を満たした企業に与えられる認証です。
 
簡単に言えば、Bコーポレーションは、環境や社会にインパクト与える、より良いビジネスをする公益性の高い会社を指します。
 
資本主義の元では、社会のもっとも難しい問題は、政府や非営利団体のみで解決できるものではなく、ビジネスという仕組みの中で解決しないと根本的な解決には繋がりません。
 
そんな中で、Bコーポレーションでは、より良い社会に向けて、ビジネスからグローバルムーブメントを起こすことを目指しています。
 

ベネフィットコーポレーションとの違い

よく混同されるのが、Bコーポレーションとベネフィットコーポレーション。
 
両者ともに、B corpと略されたりするため、混同されがちですが、違うものです。
 
ベネフィットコーポレーションは、法人格の1つの形態です。株主だけの利益を追求する株式会社ではなく、利潤も追求しながら、社員、顧客、環境、社会もステークホルダーと考えて、全方向の利益を考えます。
 
一方で、Bコーポレーションは、非営利組織のB Labが運営し、環境や社会への貢献を承認する制度。
 
まとめると、企業の1つの形態なのが、ベネフィットコーポレーション。団体からの認証がBコーポレーションです。
 

Bコーポレーションの認証を受けるための要件とは?

ここでは、Bコーポレーションの認証を受けるための2つの軸と、更新に関する考え方を解説いたします。
 

オンラインアセスメント

Bコーポレーションの認証を受けるには、まずB Impact Assessment(BIA)と呼ばれる環境面・社会面のインパクトを測定するアセスメントを実施します。
 
B Impact Assessmentは200項目の質問がありますが、そのうち80項目以上を満たすことが必要です。
 

法的要件

Bコーポレーションになるには、企業の定款文書を、Bコーポレーションの理念沿う形に変更する必要があります。
 
具体的には、以下のような形です。
 

  • 株主だけでなく、従業員、顧客、サプライヤー、地域社会、および環境に対する決定の影響を検討すること。
  • 取締役の検討を促進するための効果的な法的メカニズムを決定するためのBLabの取り組みをサポートするために合理的な努力を払うこと。
  • そのような法的メカニズムが日本で確立された場合、そのようなメカニズムを利用するために必要な措置を講じること。

引用&翻訳:https://bcorporation.net/certification/legal-requirements

 

取得後と2年に一度の更新

上記の2つを満たし、晴れてBコーポレーションになれば、企業はBコーポレーションの理念に基づき、努力をし続けなければいけません。
 
収益に応じた年会費を払うこともそうですし、年に2度、Bインパクト・レポートを提出して、自社の社会・環境のパフォーマンスを一般公開が必要です。
 
また、Bコーポレーションになったからといって、それが永続的に約束される訳ではありません。
 
2年に一度の更新があり、その際に、再びB Impact Assessmentが行われ、200項目のうちの80項目以上をクリアしている必要があるのです。

 

代表的なBコーポレーション企業

Bコーポレーションの代表格、パタゴニア
ここまで、Bコーポレーションが何で、どのような要件があるのかをみてきました。
 
では、実際にどのような企業がBコーポレーションとして名を連ねるのでしょうか。ここでは、Bコーポレーション認証を受けている有名な企業をご紹介いたします。
 

Patagonia(パタゴニア)

まずは、アウトドアブランドのPatagonia。
 
2019年には、国連にて最高の環境賞である『地球大賞』を受賞したりと、環境問題に対してもっとも真剣に取り組んでいる企業の1つ。
 
Bコーポレーションにおいても、上位10%に毎年入ったりと、圧倒的な存在感を見せています。
 

Allbirds

Allbirdsは、サスティナブルなフットウェアブランドです。
 
シンプルなデザインのスニーカーやランニングシューズなどが人気。
 
カーボンフットプリントが少ない製法や、リサイクルペットボトルの使用など、調達方法や製造方法にもこだわり、地球環境を大事にしているブランドだと言えます。
 

Ben&Jerry’s(ベン&ジェリーズ)

Ben & Jerry’sはアメリカのアイスクリームブランド。
 
平飼いニワトリの卵を使用したり、フェアトレードで原材料の調達をしていたりと、環境や社会への配慮を第一に考えるブランドです。残念ながら日本からは撤退してしまいましたので、海外に行った際に、試してみてください。
 

Klean Kanteen(クリーン・カンティーン )

Klean Kanteenは、ステンレス水筒などを扱うアウトドアブランド。
 
ウォーターボトルから、タンブラー、グロウラー、ストロー などを販売しています。
 
ダブルインスレートという保冷保温の機能性ももちろんですが、Bコーポレーションであり、売上の1%を環境保護のために寄付する『1% for The Planet 』のメンバーでもあったりと、非常に公益性の高いブランドです。
 

Ethique(エティーク)

Ethiqueは原材料からパッケージに至るまで、環境に配慮したボディケアブランド。
 
シャンプーバーなどの石鹸を販売しています。
 
また、パッケージがプラスチックフリーであったり、石鹸がクルエルティフリー 、パームオイル不使用など、徹底的にサスティナビリティを追求しているのが特徴です。
 

さいごに。

当記事では、環境にも社会にも優しいBコーポレーションに関して解説してきました。
 
まとめると、Bコーポレーションは利潤の追求だけではなく、従業員や社会、環境にも優しい企業が取得できる認証で、その認証を受けるには2つの要件を満たす必要があります。
 
また、PatagoniaやEthiqueなど、世界のサスティナブルなブランドの多くはBコーポレーションです。
 
皆さんも、サスティナブルな買い物、エシカル消費をする際には、Bコーポレーションであるかどうかを1つの基準にしてみてはいかがでしょうか。
 
それでは、最後まで読んでいただき、まことにありがとうございました。
 

               
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの事業責任者。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることが現在のミッション。
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