BIO HOTEL|環境にも人にも優しいヨーロッパ発のサスティナブルホテル

サスティナブルなホテルであることで注目を集めるBIO HOTEL。
今回は、そんな環境にも、社会にも、人にも優しいBIO HOTELに関して、その概要とBIO HOTELに認定されるための基準を解説していきます。
最後には、日本にあるBIO HOTELに関しても紹介していきますので、気になる方は、次回の旅行先の参考にしていただければと思います。
BIO HOTELとは?
BIO HOTEL(ビオホテル)とは、ヨーロッパの「ビオホテル協会(Die BIO HOTELS)」に認定された、志の高いホテルのことをいいます。
「BIO(ビオ)」はオーガニックを意味するドイツ語です。
BIO HOTELでは、食べ物や飲み物、シャンプーや石鹸などのコスメが全てオーガニックで、さらにタオルやベッドリネンも可能な限り自然素材を採用しています。
また、自然エネルギーを積極的に活用するなど、環境にも配慮しているのも特徴の1つです。
2016年12月時点で、BIO HOTELは、ヨーロッパに100軒ほどあり、厳しい基準をクリアしているエコホテルとして、近年注目を集めています。
Bio Hotelの認証基準
先ほどから厳しい基準とありますが、BIO HOTELは独自の基準を設けており、最低でも次の3つをクリアしないと、正式にBIO HOTELだとは認められません。
- フード基準(食べ物・飲み物等)
基本的に全てBHJガイドラインに達したものであること
- コスメティック基準(コスメ、せっけん、シャンプー等)
全てBHJガイドラインに適合したものであること
- 環境基準
1つ以上のCO2排出量削減の取り組み
また、ガイドラインは以下のようにあります。
- 原料・加工・製造・流通過程がすべてが明らかであり、可能な限り情報の公開ができること
- 安全性を第一に、製品本来の機能を十分に発揮した製品であること
- 魅力的なデザイン性を備えていること
- 生態系や環境への負荷に配慮した生産方法でつくられたものであること
- よりよい製品を生活者に届けるために努力をする生産者や製造者・流通者であること
- 次世代に受け継がれていくべき持続性や価値を持った製品や取り組みであること
- 製品の背景や製造者・流通者の理念を含めて、本当によい製品と判断できるもの
- 可能な限りその近郊の(国内生産)のものであること
また、フード基準の格付けがあり、それぞれ以下のようになります。
- 5リーフ
全ての食品、飲料品がBHJガイドラインに適合
- 4リーフ
食品・飲料品の年間仕入れコストの90%以上がBHJガイドラインに適合
- 3リーフ
食品・飲料品の年間仕入れコストの75%以上がBHJガイドラインに適合
- 2リーフ
食品・飲料品の年間仕入れコストの50%以上がBHJガイドラインに適合
2リーフの場合は、BIO HOTELではなく、BIO HOTEL®認証を目指すFOBH(フレンズオブビオホテル)とみなされます。
ただオーガニックであれば認められるものではなく、このような厳しい基準をクリアしている必要があるため、上質な体験が得られるとして、人気なのです。
日本のBIO HOTEL2選を紹介
2020年10月現在、日本には認証を受けたBIO HOTELが2軒あります。その2軒を紹介しますので、BIO HOTELが気になる方は、旅行先の参考にしていただければと思います。
Auberge erba stella(オーベルジュ エルバステラ)
北海道中富良野にあるAuberge erba stellaは、自家菜園の野菜やハーブを中心にこだわり抜いた料理を提供します。
オーベルジュとは、“郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストラン”のことなのですが、北海道ならではの大自然の中で、北海道しか作り得ないもの、北海道でしか感じ得ないものを楽しむことができるホテルです。
八寿恵荘
長野県北安曇郡にある八寿恵荘は、日本で初めてBIO HOTELに認定されたホテルです。
カモミールのお風呂と、動物性食品を一切使わない食事が特徴。
ゆっくり時間を過ごしてもらいたいために、テレビを置いていないなど、自然を楽しむための配慮が隅々まで施されています。
スギやヒノキなどの地元の無垢素材を使った、木の温もりを感じる空間で休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
さいごに。
当記事では、サスティナブルなホテル、BIO HOTELを紹介してきましたが、いかがでしたか。
BIO HOTELが定める厳しい基準をクリアしたホテルで過ごす時間は、上質そのもの。また、ホテルという非日常の中で、持続可能な暮らしを試すのも、これからの時代を考えれば有意義な体験になることでしょう。
次の旅行の際には、選択肢の1つに入れるのもいいのではないでしょうか。
それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。





