エコロジカルフットプリントとは?私たちは地球を1.7個分消費しています

サスティナブル

環境問題やSDGsの文脈でよく聞く単語にエコロジカルフットプリント(Ecological Footprint)があります。それに付随して、地球◯個分を消費していると表現されることも多く、環境問題やSDGsを語る上では、抑えておきたい用語の1つです。
 
当記事では、エコロジカルフットプリントの考え方に関して解説し、それを少しでも減らすためにできることをご紹介いたします。
 

エコロジカルフットプリントとは?

エコロジカルフットプリント(略してEFとも言われます)とは、人間の活動において、地球環境に掛けている負荷の大きさを図る指標です。
 
CO2を始めとする温室効果ガスの排出や、森林伐採などによる資源の利用、魚を過剰に捕獲することで与える影響などが環境負荷をかける要因となります。
 

私たち人類は地球1.7個分の生活をしている

エコロジカルフットプリントと対極の概念に、バイオキャパシティがあります。
 
バイオキャパシティとは、生物生産力とも呼ばれていて、自然が光合成によって提供してくれる生態系サービスのことです。
 
このバイオキャパシティとエコロジカルフットプリントが同じであれば、地球1個分の生活を実現できていることになります。
 
しかし現実としては、1970年ごろからエコロジカルフットプリントの方が上回っていて、2014年時点では世界全体で消費している資源は地球1.7個分。日本に至っては、地球を2.8個分消費してしていると言われています。
 
ちなみにですが、これを地球1個分の生活に戻そう、そしてサスティナブルな暮らしをしよう。という意味で、Ethical Choiceのトップページでは地球1個分の生活と題している理由です。
 

毎年早まるアースオーバーシュートデー

地球のバイオキャパシティを1年の間で使い果たす日のことをアースオーバーシュートデーと呼びます。アースオーバーシュートデーの日からは、私たちは資源の借金をしているのと同じ状態です。
 
このアースオーバーシュートデーですが、実は毎年早まっており、今年の2020年は8月22日にアースオーバーシュートデーが到来しました。
 

先進国ではエコロジカルフットプリント値が高い

エコロジカルフットプリントですが、経済的に発達している先進国の方が大きい傾向があります。
 
高所得国と低所得国の差は、3~4.5倍と言われていて、本来あるべきではない地球の資源という富の不平等な配分が行われているのが現実です。

 

地球1個分の暮らしを実現するための3本の矢

サスティナブルなライフスタイルで地球1個分の暮らしを取り戻す
地球の資源に借金している、資源という人類共通の富が不平等に配分されている。そんな状態はおそらく当ページを読んでいるみなさんも望んでいないはずです。
 
ではどうすればいいのでしょうか。
 
環境保全団体のWWFでは、地球1個分の暮らしを実現するためのヒントとして、次の3本の矢を紹介しています。
 

・選ぶこと
・減らすこと
・新たに導入すること

1つずつ紹介していきます。
 

FSCやMSCなど環境負荷の少ない認証製品を選ぶ

MSCは水産物が、FSCは林産物が持続可能な方法で収穫されたことを示すエシカル認証マークです。
 
買い物は投票という言葉があるように、あなたの選択が未来を作ることを考えれば、FSCやMSCのような認証がある、環境負担が少ないものを選ぶことは地球1個分の生活を実現するのに大きく貢献するでしょう。
 

生産時に投入する資源の量や、廃棄物の量を減らす

地球が提供してくれる資源を、最低限の利用で最大の効果を出すのがもっとも望ましいものです。
 
例えば、食料廃棄(フードロス)を0に減らせば、食料のエコロジカルフットプリントは25%減るとも言われています。
 
このように、従来の資源を加工して商品にして、使用後は廃棄の直線型のモデルではなく、初めから資源を循環させることを前提としたサーキュラーエコノミーの考え方が重要だと考えます。
 

効率よく資源を利用するための技術革新を進める、または支援する

技術革新の例としては、再生可能エネルギーの導入や、AIの進歩による資源の最適化などが考えられます。
 
また具体的には、WOTA株式会社が開発した水の再生処理技術で、98%の節水を可能にするなど、新たな技術革新が日々生まれています。
 
このような技術を開発する、もしくは利用するなどの支援を積極的にすることが重要です。
 

さいごに。あなたの暮らしは地球何個分?

当記事では、エコロジカルフットプリントに関して解説し、地球1個分の生活を取り戻すための三本の矢を紹介しました。
 
記事を通して伝えたかったことは、私たちは地球の資源を必要以上に利用していて、このままではサスティナブル(持続可能)な場所ではなくなってしまうということです。
 
そして、地球1個分の暮らしを再び取り戻すには、まず自分が地球何個分の暮らしをしているのかを理解する必要があります。WWFでは、シュミレーターを提供しているので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
 
あなたの生活は地球何個分ですか?
 
それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
 

               
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの事業責任者。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることが現在のミッション。
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