デンマークに学ぶ『ヒュッゲ』とは?幸せに暮らす7つの秘訣を紹介

サスティナブル

北欧の人々はなんだか幸せそう。
 
そんな漠然としたイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
 
今回ご紹介するのは、幸せで溢れる北欧デンマークの暮らしに根付く『ヒュッゲ』というアイディアです。
 
モノやお金など、暮らしのなかで物質的には満たされているのに、心からの幸せとは遠いと感じる。そう感じている方にとって、ヒュッゲのアイディアは、幸せな暮らしを送るヒントとなるでしょう。
 
シンプルな幸せをつくる『ヒュッゲな暮らし』に隠されたヒントを、楽しみながら学んで頂けると嬉しいです。
 

ヒュッゲ(英訳:HYGGE)とは?

ヒュッゲ(hygge)は、デンマーク語で、居心地の良い空間に満足感を感じることや、小さなことに幸せを感じることを指す言葉です。
 
日本語に訳しにくいヒュッゲですが、日本人が持つ『まったり』や『のんびり』に近い言葉だとよく定義されます。
 
ヒュッゲな暮らしの例として挙げられるのは、ふわふわのブランケットにくるまり、暖炉のそばでホットコーヒーを飲みながら親友と会話を交わす、そんなシーンです。
 
ゆっくりとした時間の流れを楽しみながら、家で大切な人と時間を過ごす。一見、小さな幸せのように感じるかもしれませんが、日々のなかで幸せを紡いでいくことこそがヒュッゲ。
 
デンマーク幸福研究所CEOによると、今やヒュッゲはただの1単語にとどまらず、デンマーク人が大切にするアイデンティティのひとつだと言われています。
 
では、なぜヒュッゲはデンマークで根付いているのでしょうか。
 
その根底にはデンマーク人の幸せに対する考え方があります。次に、デンマーク語で「幸せ」を意味する『リッケ』という考えを紹介します。
 

ヒュッゲの原点『リッケ(LYKKE)』

リッケ(LYKKE)は、英語で『Happiness(幸せ)』の意味。リッケのなかには、デンマークの人々が、幸せに暮らす6つの重要な要素が含まれています。
 

  1. 人々のつながり
  2. お金
  3. 健康
  4. 自由
  5. 信頼
  6. やさしさ

6つの要素の中で、物質的なものは『お金』のひとつだけ。デンマークの人々にとって、幸せを定義するためには、人との繋がりや、精神的部分が重要になっているのではないでしょうか。
 
また、デンマーク人の幸福度の高さは、ヒュッゲやリッケが根付いているからという理由だけでなく、国連が発表する『世界幸福度ランキング』でも証明されています。続いて、このランキングと絡めながら、デンマークの幸せを見ていきましょう。
 

デンマークは世界幸福度ランキング1位の国

デンマークの写真
デンマークは、2012年、2013年、そして2016年に幸福度ランキング世界1位にランクイン。
 
北欧の国といえば、社会福祉や教育、介護、医療など幅広い支援が充実しているイメージが高いかと思いますが、世界幸福度ランキングはまさに社会インフラや、人々の生活に焦点を当てています。
 
社会福祉の制度が整ってるとはいえ、デンマークの消費税は25%と世界でも屈指の高さ。さらに、自動車を1台購入すると、180%もの消費税がかかってしまうそうです。
 
税金面だけでなく、デンマークの冬は日照時間が短いことや厳しい寒さが特徴的。11月から3月まで続く長い冬には、太陽の日差しを浴びる機会が減ることから、うつ病を発症する人も多くいます。
 
このように、暮らしにくそうな面もありますが、どうしてデンマークの人々は幸せだと言えるのでしょうか?
 
そのカギを握っているのが、デンマークの幸せをつくる思考『ヒュッゲ』です。困難な部分があっても、家で心地よくゆったりとくつろぐ時間を忘れない。だからこそ、デンマークは幸福な国なんです。
 
そして、ヒュッゲはデンマークにとどまらず、欧米や日本など、他国においてもブームとなっています。ヒュッゲが国内にとどまらず、海外へ広がっていくその背景を確認していきましょう。
 

コラム世界幸福度ランキングとは?
世界幸福度ランキングとは、世界各国の幸福度を『所得』『健康と寿命』『社会支援』『自由』『信頼』『寛容さ』の6つの視点を基準に、順位をつけたものです。
 
2012年より毎年発表されており、先ほども述べた通り、デンマークは3度も1位に輝いています。ちなみに、日本の順位は50位~60位程度。

 

欧米をはじめ、世界に広がるヒュッゲ

2016年あたりから、欧米を中心にデンマーク流のライフスタイル『ヒュッゲ』がブームに。それ以降、ヒュッゲは日本でも話題となりつつあり、多くの国に広がっていると言えます。
 
『ヒュッゲ』流行の背景には、未来への不安が多くなると、足元の小さな幸せを大切にする概念が流行るという傾向が。
 
例えば、2016年にヒュッゲはイギリスで流行語大賞の最有力候補になりました。2016年は、イギリスでEU離脱問題が大きく議論されていた年です。
 
そして、ヒュッゲはイギリスから同じ英語圏であるアメリカに飛び火をしました。この年は、就任を懸念する声が多かったトランプ大統領当選の年。
 
このように、社会情勢もヒュッゲが広がった理由の1つです。
 
さらに、『ヒュッゲ』という考えが世界に広がった背景には、1冊の本の存在がありました。
 

シンプルな幸せをつくる10ヶ条

ゆったりとしたヒュッゲな暮らし
ブレグジットとトランプ大統領当選の同時期に、デンマーク人著者による『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』という本が流行し、ヒュッゲの広まりを後押ししました。
 
同書は、アマゾンUK、USにて1位を獲得するなど、イギリス、アメリカ、カナダなど英語圏にて、大ベストセラーになった一冊で、日本語にも翻訳されています。
 
この本で紹介されているのは、日々の幸せに気づくことができる『ヒュッゲな暮らし』を取り入れ、シンプルな幸せをつくる10ヶ条。
 
著者によると、ヒュッゲを中心にシンプルな幸せをつくるために必要な10つの項目は以下の通り。
 

  1. 雰囲気
  2. 今、ここ(この瞬間に集中する)
  3. お楽しみ
  4. 公平・平等
  5. 感謝
  6. 調和
  7. 気楽さ
  8. 平和
  9. 一体感
  10. 安らぎ

これらのヒュッゲな要素を大切にしながら、幸せでゆったりとできる時間を過ごすことが、シンプルな幸せで日常を溢れさせるヒントとのことです。
 
ここまで、ヒュッゲとは何で、そのような要素が幸せを作るのかを解説してきました。
 
ただ、ヒュッゲを実践する10つのヒントがわかっても、どのように日々で実践できるのかイメージが付かない方が多いのではないでしょうか?
 
最後に、シンプルな幸せをつくる10ヶ条を踏まえ、より豊かな日々をつくるヒュッゲな7つのアクションをご提案いたします。
 

ヒュッゲな暮らしで毎日を幸せに。7つのアクションをご紹介

ヒュッゲに暮らすヒント
日常が幸せで溢れるように、幸せに近づくためにできる『ヒュッゲな暮らし』7つのアクションをお伝えします。
 
日々の小さな幸せに気づけたなら、あなたの毎日がもっとワクワクしたものになること間違いなし。家で簡単に試せるものが多いので、参考になれば嬉しいです。
 

①大切な人と時間を過ごす

1人でもゆっくりとした時間を過ごせるかもしれませんが、心許せる大切な人とゆったりとした時間を過ごすことこそ『ヒュッゲ』の醍醐味です。
 

②小さな幸せを見つけて感謝する

日本語の感謝を表すありがとうは、『有難う』と書きます。すべては、有ることが難しい存在であり、感謝すべきもの。朝の明るい陽射しや、仲間の粋な計らいなど、ちょっとした事象に感謝してみましょう。心がリラックスし、豊かになるはずです。
 

③在るもので満たす(Less is More)

Less is Moreという考えをご存知でしょうか?日本だと、「足るを知る」や「わびさび」などと解釈されることが多い概念ですが、在るもので自分を満たしてあげることです。今よりも、もっと欲しい!と欲を出すのではなく、周りを見渡して、今あるもので自分を満たしてあげましょう。
 
Less is Moreの概念は、こちらの記事で詳しく説明しています。
 
Less is Moreを説明した記事
 

④デジタルデトックス

デジタルデトックスとは、インターネットから距離を置くことです。大量の情報が行き来する現代において、人はたった1日で平安時代の一生分もの情報に触れているとも言われています。
 
SNSを普段よく見る方は、少しだけデジタル機器と距離を置き、ゆったりとした時間の流れを楽しんでみましょう。
 

⑤自然を感じる

山や海など、自然を感じられる環境に身を置き、自然に囲まれながら『ヒュッゲ』な時間を過ごす。このような時間の使い方も、ヒュッゲな幸せの見つけ方です。
 

⑥落ち着く空間をつくる

自然がそばになくとも、家でヒュッゲな時間を過ごせるよう、家具や配置、照明の明るさを工夫し、落ち着く空間をつくってみてはいかがでしょうか。日々忙しく働いてるあなたこそ、自宅ではゆっくりと心から休める空間をつくってあげてくださいね。
 

⑦ワーク・ライフ・バランスを見直す

デンマークの人は、ワーク・ライフ・バランスを取ることが非常に上手です。仕事に縛られず、常に自分は何をしたいのかを考えて生きることで、日々の幸せに気づける余裕ができるのではないでしょうか。
 
幸せと聞くと、大それたことに聞こえるかもしれませんが、日常のふとした瞬間に意識を向け、ポジティブな解釈に変えてみる。そんな小さな工夫で人生の幸福度を高めることができます。
 
こちらで紹介した7つのアクションを、すべて完璧にやろうとすると窮屈に感じてしまうかもしれないので、今日からできる簡単なものから取り入れてみてください。
 

ゆったりとした時間を楽しみ、毎日を豊かに過ごそう

今回は、デンマーク流の幸せの作り方『ヒュッゲ』をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。体の中から、心の底から、自分をプラスのマインドで満たしてあげる。そのための、ヒュッゲな時間。
 
日々の忙しさのなかで、自分を十分にケアしてあげられなかったり、心躍る瞬間が無かったりする、そんな時には、ヒュッゲを大切にしてみてください。毎日の喜びは、ヒュッゲな暮らしから学ぶ、シンプルな幸せで満たされるはずです。
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

               
ライター:Ayaka Sato
Ethical Choiceのインターン。自分のアクションで、地球のどこかの誰かが幸せになってくれる、そんな未来を描いて日々奮闘中。
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