デンマークに学ぶ『ヒュッゲ』とは?幸せに暮らす7つの秘訣を紹介

サスティナブル

世界幸福度ランキングで常に上位を独占することから、「北欧の人々が幸せそう」とのイメージをお持ちではないでしょうか?
 
ただ、北欧が他国と比べて圧倒的に暮らしやすいのかというと、そういうわけでもありません。
 
北欧は、世界屈指の消費税の高さをはじめ、冬は日照時間が短いことや厳しい寒さが特徴的。11月から3月まで続く長い冬には、太陽の日差しを浴びる機会が減ることから、うつ病を発症する人も多くいます。
 
このように、暮らしにくそうな面もありますが、どうして北欧の人々は幸せだと言えるのでしょうか?それは、デンマーク人が『ヒュッゲ』という考え方を大切にしているからだと言われています。
 
シンプルな幸せをつくる『ヒュッゲな暮らし』に隠されたヒントを、楽しみながら学んで頂けると嬉しいです。
 

ヒュッゲ(英訳:HYGGE)とは?

 
ヒュッゲに暮らすヒント
 
ヒュッゲ(hygge)は、デンマーク語で、居心地の良い空間に満足感を感じることや、小さなことに幸せを感じることなど、デンマーク人の心の持ち方を指す言葉です。
 
欧米ではヒュッゲを体現する「身近で快適な時間」を過ごすことが新たなブームとなっています。
 
ヒュッゲな一例としては、ふわふわのブランケットにくるまり、暖炉のそばでホットコーヒーを飲みながら親友と会話を交わす、そんなシーンが挙げられ、日本語では、『まったり』や『のんびり』に近い言葉だとよく定義されます。
 
ゆっくりとした時間の流れを楽しみながら、家で大切な人と時間を過ごす。一見、小さな幸せのように感じるかもしれませんが、日々のなかで幸せを紡いでいくことこそがヒュッゲの本質です。
 
また、デンマーク幸福研究所CEOによると、今やヒュッゲはただの1単語にとどまらず、デンマーク人が大切にするアイデンティティのひとつだと言われています。
 
では、なぜヒュッゲはデンマークで根付いているのでしょうか。
 
その根底にはデンマーク人の幸せに対する考え方があります。次に、デンマーク語で「幸せ」を意味する『リッケ』という考えを紹介します。

 

ヒュッゲの原点『リッケ(LYKKE)』

 
リッケ(LYKKE)は、英語で『Happiness(幸せ)』の意味。リッケのなかには、デンマークの人々が、幸せに暮らすための、次の6つの重要な要素が含まれています。
 

  • 人々のつながり
  • お金
  • 健康
  • 自由
  • 信頼
  • やさしさ

6つの要素の中で、物質的なものは『お金』のひとつだけ。デンマークの人々にとって、幸せを定義するためには、人との繋がりや、精神的部分が重要になっていることが伺えます。
 

欧米をはじめ、世界に広がるヒュッゲ

 
ゆったりとしたヒュッゲな暮らし

2016年あたりから、欧米を中心にデンマーク流のライフスタイル『ヒュッゲ』がブームに。それ以降、ヒュッゲは日本でも話題となりつつあり、多くの国に広がっていると言えます。
 
その背景には、社会的情勢と1冊の本のヒットがありました。
 

不安的な社会情勢

 

未来への不安が多くなると、足元の小さな幸せを大切にする概念が流行るという傾向があります。
 
例えば、2016年にヒュッゲはイギリスで流行語大賞の最有力候補になりました。
 
同年2016年は、イギリスでEU離脱問題が大きく議論されていた年です。
 
そして、ヒュッゲはイギリスから同じ英語圏であるアメリカにも渡ります。この年は、就任を懸念する声が多かったトランプ大統領が当選した年です。
 
このように、社会情勢もヒュッゲが広がった理由の1つだと考えられます。
 

著書「シンプルな幸せをつくる10ヶ条」の存在

 
ヒュッゲを広めた本
ブレグジットとトランプ大統領当選の同時期に、デンマーク人著者による『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』という本が流行し、ヒュッゲの広まりを後押ししました。
 
同書は、アマゾンUK、USにて1位を獲得するなど、イギリス、アメリカ、カナダなど英語圏にて、大ベストセラーになった一冊で、日本語にも翻訳されています。
 
この本で紹介されているのは、日々の幸せに気づくことができる『ヒュッゲな暮らし』を取り入れ、シンプルな幸せをつくる10ヶ条。
 
著者によると、ヒュッゲを中心にシンプルな幸せをつくるために必要な10つの項目は以下の通りとのことです。

  • 雰囲気
  • 今、ここ(この瞬間に集中する)
  • お楽しみ
  • 公平・平等
  • 感謝
  • 調和
  • 気楽さ
  • 平和
  • 一体感
  • 安らぎ

これらのヒュッゲな要素を大切にしながら、幸せでゆったりとできる時間を過ごすことが、シンプルな幸せで日常を溢れさせるヒントとのことです。
 

ヒュッゲな暮らしで毎日を幸せに。7つのアクションをご紹介

 

ここまで、ヒュッゲとは何で、そのような要素が幸せを作るのかを解説してきました。
 
ただ、ヒュッゲを実践する10つのヒントがわかっても、どのように日々で実践できるのかイメージが付かない方が多いかと思いますので、最後に、より豊かな日々をつくるヒュッゲな7つのアクションプランをご提案いたします。
 
日々の小さな幸せに気づけたなら、あなたの毎日がもっとワクワクしたものになること間違いなし。家で簡単に試せるものが多いので、参考になれば嬉しいです。
 

①大切な人と時間を過ごす

 
ヒュッゲアクション
1人でもゆっくりとした時間を過ごせるかもしれませんが、心許せる大切な人とゆったりとした時間を過ごすことこそ『ヒュッゲ』の醍醐味です。
 

②小さな幸せを見つけて感謝する

 
日本語の感謝を表すありがとうは、『有難う』と書きます。
 
すべては、有ることが難しい存在であり、感謝すべきもの。朝の明るい陽射しや、仲間の粋な計らいなど、ちょっとした事象に感謝してみましょう。
 
心がリラックスし、精神的に豊かになる感覚を覚えるはずです。
 

③在るもので満たす(Less is More)

 
ライフスタイルを見直すきっかけとしてのレジ袋有料化
Less is Moreという考えをご存知でしょうか?
 
日本だと、「足るを知る」や「わびさび」などと解釈されることが多い概念ですが、在るもので自分を満たしてあげることです。
 
今よりも、もっと欲しい!と欲を出すのではなく、周りを見渡して、今あるもので自分を満たしてあげましょう。
 
Less is Moreの考えに関して詳細はこちら
 

④デジタルデトックス

 
デジタルデトックスとは、デジタルデバイスから距離を置くことです。大量の情報が行き来する現代において、人はたった1日で平安時代の一生分もの情報に触れているとも言われています。
 
SNSを普段よく見る方は、少しだけデジタルデバイスと距離を置き、ゆったりとした時間の流れを楽しんでみましょう。
 

⑤自然を感じる

 

山や海など、自然を感じられる環境に身を置き、自然に囲まれながら『ヒュッゲ』な時間を過ごす。
 
このような時間の使い方も、ヒュッゲな幸せの見つけ方です。
 
また、最近では、素足で地面を感じる「アーシング」もリラックスするための方法として注目されているので、ぜひ試してみてください。
 

⑥落ち着く空間をつくる

 
心地よい空間
自然がそばになくとも、家でヒュッゲな時間を過ごせるよう、家具や配置、照明の明るさを工夫し、落ち着く空間をつくってみてはいかがでしょうか。
 
家具を変えることは難しくても、アロマキャンドルなどの小物を足すことなら比較的簡単にできるアクションだと思いますので、ぜひ試してみてください。
 

⑦ワーク・ライフ・バランスを見直す

 
デンマークの人は、ワーク・ライフ・バランスを取ることが非常に上手です。
 
仕事だけに縛られず、常に自分は何をしたいのかを考えて生きることで、日々の幸せに気づける余裕ができるはずです。
 

ゆったりとした時間を楽しみ、毎日を豊かに過ごそう

 
今回は、デンマーク流の幸せの作り方『ヒュッゲ』をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
 
幸せと聞くと、大それたことに聞こえるかもしれませんが、日常のふとした瞬間に意識を向け、ポジティブな解釈に変えてみる。そんな小さな工夫で人生の幸福度を高めることができます。
 
こちらで紹介した7つのアクションを、すべてやろうとすると窮屈に感じてしまうかもしれないので、今日からできる簡単なものから取り入れてみてください。
 
日々の忙しさのなかで、自分を十分にケアしてあげられなかったり、心躍る瞬間が無かったりする、そんな時には、ヒュッゲを大切にしてみると良いでしょう。毎日の喜びは、ヒュッゲな暮らしから学ぶ、シンプルな幸せで満たされるはずです。
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

               
ライター:Ayaka Sato
自分のアクションで、地球のどこかの誰かが幸せになってくれる、そんな未来を描いて日々奮闘中。
クリップボードにコピーしました。