米KFCが代替肉のフライドチキンを発売!プラントベースの進化に注目が集まる

サステナブル

2022年1月10日に、アメリカで大手ファストフードチェーンのケンタッキー・フライド・チキンが代替肉を使用したフライドチキンを発売しました。
 
当記事では、代替肉のフライドチキンの詳細と、世界の代替肉事情にも迫ります。
 

代替肉を使った「ビヨンド・フライド・チキン」

 
2022年1月10日に米KFCが植物性のフライドチキン、「ビヨンド・フライド・チキン」を発売しました。
 
これまで米マクドナルドなどが、植物性のパテを使った代替肉バーガーを発売したことはありましたが、大手のファストフードチェーンが鶏肉の代替肉を使用したことで話題になっています。
 
価格は6個で6ドル99セント。およそ800円で在庫が無くなり次第、販売終了となる見込みです。
 
米KFCが代替肉のフライドチキンを発売したことに対して、ヴィーガンが日本よりも普及しているアメリカでの反応は上々。
 
アニマルウェルフェアや自分の健康、環境のためにお肉を食べない選択をとっている人からは、「鶏肉の食感や揚げた食べ物が恋しかった」などの感想が上がっています。

 

代替肉の市場規模が急速に拡大中

 
ビヨンドミートのイメージ
 
日本でもネクストミーツの代替肉が焼肉チェーンや、スーパーでも並ぶなど、近年目覚ましい勢いで広まりつつある代替肉ですが、世界では市場規模が著しく拡大中です。
 
アメリカでは、前年と比較し約45%の伸びがあり、市場規模はおよそ14億ドル(約1600億円)になる見込み。
 
また、ドイツの調査会社Statistaのデータでは、代替肉の市場規模は2026には世界で1兆9000億円規模になるとのことです。
 
参考:Market revenue of plant-based meat worldwide from 2016 to 2026
 

プラントベース2.0の動きも

 
このように成長が著しい代替肉産業ですが、既にプラントベース2.0とも呼べる製品が出現しようとしています。
 
アメリカのMotif Foodworks社は、従来の代替食品には実現が難しかった肉の食感や脂の旨味などの再現に成功。さらに再現が難しいと言われている伸びるチーズの開発も実現しています。
 
これまでは、環境意識が高い人やヴィーガンなどが食べていた代替肉ですが、肉に限りなく近づくことになれば、一般層への浸透も時間の問題となりそうです。

 

さいごに。プラントベースで体にも環境にも動物にも優しく

 
当記事では、米KFCが代替肉を使ったフライドチキンを発売したことを取り上げ、さらに代替肉市場の拡大、そして代替肉の進化に関して見てきました。
 
現在の畜産業では、人類が必要とするタンパク質をまかなうことが困難であり、結果として畜産業における環境問題や食の不均衡の問題を引き起こしていることが指摘されています。
 
植物由来、プラントベースの食事を増やすことは、長い目で見れば問題の解決に不可欠な技術であることは世界の共通認識と言っても過言ではないでしょう。
 
当メディアでも、引き続き動向に注目し、情報発信ができればと思います。
 
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
 

               
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの初代編集長。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることがミッション。
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