“Less is More”のデザイン哲学が、真に豊かな人生を見つけるヒントになる

サスティナブル

建築やプロダクトデザインの世界で、”Less is More”という言葉があります。
 
Less is Moreは、ミニマルなデザインや、シンプルなデザインを追求する時に大事になる考え方ですが、今私たちの生活においても重要になる考え方だと思いますので、紹介できればと思います。
 
よく、減らすことはいいことだ、と認識されている方もいますが、Less is Moreの本質はものを減らすこと自体にはありません。
 
Less is Moreの哲学で本当に伝えたいことは、一体なんなのでしょうか。
 

“Less is More”とは?

“Less is More”とは、20世紀の建築家、ミース・ファン・デル・ローエが残した、『少ない方が豊かである』こと意味する言葉です。
 
シンプルさを極限まで追求することで、真に美しく、豊かであるデザインや空間が生まれるという哲学が込められています。
 
この哲学は、建築のみならず、プロダクトデザインやWebデザインにおける引き算の美学や、ひいてはミニマルなライフスタイルを象徴する言葉としても使用されます。
 
また、有名な言葉に、神は細部に宿るを意味する”God is in the details”がありますが、こちらもミース・ファン・デル・ローエが残したものです。
 

less is Moreの本当の意味

ミニマルやシンプルというと、モノを減らすことに焦点が行きがちですが、”Less is More”はモノが少ないことがいいということを表した言葉ではないことには注意が必要です。
 
“Less is More”の真の意味は、『本当に必要な必要最低限のモノで、最大の効果を得る』というところにあります。
 
近年、ミニマルな生き方をするミニマリストが注目を集めていますが、「部屋に何もないからいい」とか、「服は3着しか持っていないからいい」という表面的な話ではありません。
 
どれだけモノを減らしても、”Less is Less”(少ないものは少ない)の状態、つまり何もないことに虚無感を覚えたり、満足しておらず我慢している状態だとしたら、何の意味もないということです。
 
そのため、“Less is More”というのは、”足を知ること”であったり、それで十分だと感じる心の持ち用が重要なのではないかと考えられます。
 

世紀の転換期だから、Less is Moreの考え方が重要

シンプルでミニマルな生き方が求められる
 

なぜエシカル・サスティナブルをテーマにしたEthical Choiceでこの建築やデザインに通ずる言葉・哲学を取り上げたのかと思われている方もいらっしゃるかも知れません。
 
理由は、”Less is More”の考え方が、気候変動をはじめ、持続可能性(サスティナビリティ)に関わる、世界の諸問題を解決する可能性があるメンタリティだからです。
 
持続可能性を支える1つの考え方に、資源を無駄に使わないことが挙げられます。
 
しかし、これまでの大量生産・大量消費の時代には、地球の資源が有限だということは、疎かにされてきた側面があるのではないでしょうか。
 
企業がよりモノを販売するために、大衆に対して、巧みに新しい価値観を問いかけ、その結果、どれだけモノがあっても満足感が得られない消費者を産みます。
 
そのサイクルの中で、本当は必要のないモノ、買ってもすぐに捨ててしまうモノを買ってしまう。何を買っても満足感が得られず、次はあれば欲しいと考えてしまう。
 
このような相互の関係にあったために、大量生産・大量消費は加速しました。その経済活動の結果、地球は気候変動という形で今は私たちに警鐘を鳴らそうとしているのではないかと思います。
 
だからこそ、”Less is More”の考え方が重要なんです。
 
足りていることを知ることで、人生の質が上がりますし、次々にモノが欲しいという状態からも脱却できます。
 
このような世紀の転換点にいる今だからこそ、”Less is More”の言葉にあるように、本当の意味での豊さを求める必要があるのではないでしょうか。
 

さいごに。

当記事では、建築やデザインの世界で使われる”Less is More”の言葉を取り上げ、ミニマルやシンプルなライフスタイルとの関連性を見てきました。
 
“Less is More”の本質は、モノを減らすこと自体にあるのではなく、足を知ることで精神的な豊かさを得ることです。
 
そして、その考え方は、大量生産・大量消費からの脱却を求められる現代の私たちにとっても非常に重要な考え方だと言えます。
 
それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
 
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ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの事業責任者。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることが現在のミッション。
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