「Patagonia」が古着を中心とした「Worn Wear ポップアップストア」を渋谷で展開

アウトドアブランドの「Patagonia」は、同社が展開するリペアプログラム「Worn Wear」をコンセプトにしたポップアップストアを渋谷で展開しています。
新品のアイテムは置いておらず、ラインナップは古着のみ。
環境問題の深刻さが語られる以前から環境配慮を訴え続けてきた同社ですが、今回のポップアップストアで伝えたいことは何なのでしょうか。
当記事では、「Worn Wear ポップアップストア」の詳細と、Patagoniaが古着を販売する意味を見ていきます。
Patagoniaの歩み
Patagoniaは、そのミッションステートメント「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む。」にある通り、環境のことを優先的に考えたものづくりを行っています。
その姿勢は、ファッションの持続可能性が叫ばれている近年に始まったものではありません。
事実、Patagoniaが地球に与えるダメージを最小にしようと、全製品においてオーガニックコットンへの切り替えを行ったのは1996年のこと。
その後もブラックフライデーでの「このジャケットを買わないで」広告など、アパレルブランドとは思えないような取り組みを次々と行ってきたのです。
引用:https://www.patagonia.jp/blog/2011/12/dont-buy-this-jacket-black-friday-and-the-new-york-times/
そして、今はより製品を長く使えるように修理を行う「Worn Wear」プログラムを推進しています。
今回の「Worn Wear ポップアップストア」も修理をして長く使う事が環境にもたらす影響を示す役割を果たしていると考えるのは自然なことでしょう。
「Worn Wear ポップアップストア」の詳細
今回渋谷で展開されている「Worn Wear ポップアップストア」では、Patagoniaスタッフから買い取った製品が中古品として販売されています。
製品のタグには、持ち主のメッセージが込められており、服が辿ってきたストーリーも楽しめる仕様になっていることも特徴的です
また、中には修理プログラム「Worn Wear」も構えており、全体を挙げて修理をすることの重要性、楽しさを体験できるようになっています。
ポップアップストアの詳細
準備・撤収のため休業:8月17日(火)~8月19日(木)および 9月27日(月)~9月29日(水)
修理は急進的な行為
Patagoniaは「Worn Wear」プログラムを通してかねてより、「新品よりもずっといい」や「修理は急進的な行為」など、アパレルブランドが通常発しないメッセージを訴え続けてきました。
今回のポップアップストアでも「必要ないものは買わないで」とのメッセージがあり、一貫して、一着を長く使うことの重要性を説いています。
一着を長く着ることは消費を抑えることと同時に資源の使用を抑えることにもつながります。
同社によれば、衣類の寿命を9ヶ月伸ばせられれば、炭素や水、そして廃棄物による環境負荷、つまりエコロジカルフットプリントを20%~30%削減することが可能とのこと。
長く使ってもらうために、同社製のユニフォームにはブランドロゴを入れることも廃止することを今年発表した同社ですが、地球環境に負荷をかけないための取り組みからは目が離せません。
さいごに。サスティナブルにファッションを楽しもう
当記事では、「Patagonia」が渋谷で展開する「Worn Wear ポップアップストア」に関して紹介し、同社の環境配慮の取り組みとその取り組みがもたらす意味に関して見てきました。
買い物は投票という言葉があるように、私たち消費者には世の中を変える力があります。
今ある服を少しでも長く楽しむ、服を買うときは新品ではなく、古着にチャレンジしてみる。そんな少しの積み重ねが大きな変化を生みます。
皆さんはどのような変化を生んでいきますか?
それでは、最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。持続可能にファッションを楽しむ方法に関しては、こちらの記事でまとめておりますので、興味がある方はぜひご覧いただければと思います。





