サスティナブルとは?SDGs達成への取り組みと5つのブランドを紹介

サスティナブル

サステナブル(Sustainable)とは、持続可能を意味する英単語であり、今非常に注目されている概念です。
 
この記事では、抽象的なサステナブルという概念を、その重要性や、支えるためのアクションとともに解説いたします。
 
サスティナブルは、2020年から先、もっとも重要なテーマの1つになりますので、ぜひ友人や知人に話せるように、理解していただければと思います。
 
また、動画でも解説していますので、こちらもご参照くださいませ。

 

 

サスティナブルとは?

 
先述のように、サスティナブルとは持続可能を意味します。
 
サスティナブルは、その名詞であるサスティナビリティ( sustainability) や持続可能な開発を目指すSDGs(詳しくは後述)などの単語と同じ文脈で使われ、21世紀における最大の課題ともいわれています。
 
簡単に言えば、サスティナブルとは、地球の資源を無駄にしなかったり、 貧困などによって取り残される人を作らずに、かつ経済的な成長も求めようという概念です。

 

なぜ今、サスティナビリティが重要か

 
ではなぜ今、サスティナブルであることが重要なのでしょうか。
 
サスティナブルであることを考える際には経済・社会・環境の3つの側面から組織のパフォーマンスを測ることが重要で、この考え方をトリプルボトムライン(CSRの権威、ジョン・エルキントン氏が提唱)と言います。
 
経済・社会・環境の3つは、相互に依存し合っていて、どれが欠けてもサスティナブルにはなりません。ここでは、経済・社会・環境の3つの側面を深堀りして解説したいと思います。

 

サスティナブルと環境問題:地球に住めなくなる日

地球温暖化のイメージ
サスティナブルを考える上で、最も重要なのは環境です。なぜなら、経済活動は社会活動の一部で、社会活動は私たちが住んでいる地球、すなわち環境がないと成り立たないからです。
 
しかし2021年の今、私たち人類は環境危機に直面しています。
 
2100年には4.8°上昇すると言われている地球温暖化。2050年には魚の量よりも多くなる海洋ゴミによる海洋汚染。人間による乱獲などが原因で、毎年4万種もの生物が絶滅し、急速に失われつつある生物多様性。
 
このまま環境破壊が進めば、 地球は人間が住める場所ではなくなり、そうすればおのずと社会活動や経済活動も出来なくなってしまいサスティナブルではなくなってしまいます。
 

参照:
https://www.jccca.org/global_warming/knowledge/kno02.html

 

社会の持続可能性

 
ブルントランド報告書によれば、社会がサスティナブルであることを阻む、最も大きな社会的要因は貧困だと言われています。
 
貧困が環境問題の主な原因であり、つまり貧困を緩和することが急務だということです。
 
また貧困がなくなれば、飢餓で苦しむこともなくなり、十分な教育も受けられるようになります。そうすることでより豊かな暮らしが出来るようになり、社会的にもサスティナブルになるのです。

 
参照:
Our Common Future(邦題:我ら共有の未来)

 

経済の持続可能性

 
上述のように、環境的側面、社会的側面が揃って初めて経済的な成長ができるようになります。
 
資本主義社会では経済成長ばかりに目が行きがちですが、その前提にある環境や社会にも配慮しなければ、サスティナブルではなく、一時的な利益で終わってしまいます。
 
それぞれは独立した問題ではなく、相互に作用しあって、サスティナブルな世の中を作っているのです。

 

サスティナブルとSDGs

SDGsのイメージ
SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で、 地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」こと目指す国際目標です。
 
SDGsは17のゴール・169のターゲットから構成されていて、2030年までに目標を達成することでサスティナブルな世界を目指しています。17のゴールは以下の通りです。

  1. 貧困をなくそう No poverty
  2. 飢餓をゼロに Zero hunger
  3. すべての人に健康と福祉を Good health and well-being
  4. 質の高い教育をみんなに Quality education
  5. ジェンダー平等を実現しよう Gender equality
  6. 安全な水とトイレを世界中に Clean water and sanitation
  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに Affordable and clean energy
  8. 働きがいも経済成長も Decent work and economic growth
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう Industry, innovation, infrastructure
  10. 人や国の不平等をなくそう Reduced inequalities
  11. 住み続けられるまちづくりを Sustainable cities and communities
  12. つくる責任 つかう責任 Responsible consumption, production
  13. 気候変動に具体的な対策を Climate action
  14. 海の豊かさを守ろう Life below water
  15. 陸の豊かさも守ろう Life on land
  16. 平和と公正をすべての人に Peace, justice and strong institutions
  17. パートナーシップで目標を達成しよう Partnerships for the goals

SDGsの目標を分解すると、貧困や飢餓などの社会的側面、働きがいや技術革新などの経済的側面、そして気候変動や海・陸の豊かさを守るといった環境的側面に分けられます。
 
サスティナブルな世の中であることを達成するための取り組みがSDGsですが、その中でもトリプルボトムラインの3つの側面が相互に関係していることがお分かりいただけるかと思います。

 

関連する3つの言葉

 
最近では、いろんなところでサスティナブルであることの重要性が叫ばれているため、サスティナブルに関連する言葉も増えています。ここでは、主に関係が深い5つの言葉を紹介します。
 

サスティナブルファッション

 
まずは、サスティナブルファッション。
 
製造の過程で発生する環境負荷や、途上国における搾取労働の実態などがあり、ここ数年でファッションの持続可能性が急速に求められるようになりました。
 
具体的には、リサイクル素材やオーガニックコットンを使用して環境負荷が低くし、フェアトレード によって、労働者の生活を守ろうとする取り組みです。
 
サスティナブルファッションに関してはこちらの記事で解説しておりますので、ぜひご覧ください。
 

サスティナブルツーリズム

 
サスティナブルツーリズムとは、観光地が持続的に本来の姿を保てるように、開発やサービスのあり方を考えた旅行のこと。
 
マスツーリズムによって、観光地本来の環境やエコシステムが破壊されることが問題視されて、広まりつつある考え方です。
 

サスティナブルシーフード

 
サスティナブルブルシーフードとは、将来も魚をはじめとする水産物を食べ続けられるように、持続可能な方法で獲られた水産物のこと。
 
簡単に見分ける方法は認証マークです。
 
水産資源や環境に配慮し適切に管理された水産物にはMSC認証、環境と社会への影響を最小限に抑えた養殖場で育てられた水産物にはASC認証がついています。

 
また、サスティナブルブルシーフードに関しては、こちらの記事で解説しておりますので、ご参照ください。
 

世界のサスティナブルブランド5選

 

patagonia

 
サスティナブルなファッション企業といえば一番先に名前が上がるのはPatagioniaではないでしょうか。
 
1996年には既にオーガニックコットンへの切り替えを実施し、以降も「私たちは故郷である地球を救うためにビジネスを営む」のミッションステートメントにあるように、地球環境を最優先するカタチで事業を営んでいます。
 
リサイクル素材を使用し、フェアトレードであることが確立されている工場での製造、店頭でのレジ袋廃止、最近では製品寿命が短くなるという理由からユニフォームに自社ロゴをつけることを廃止と常にサスティナブルにおける先進的な取り組みを実施しているのがパタゴニアです。
 

ecosia

 
ecosiaはドイツベルリンの企業が提供する検索エンジンで、ユーザーのプライバシー保護と、検索で利用するたびに植林を行うことで知られるサスティナブルな検索エンジンです。
 
広告主から得られる広告収入は検索1回につき0,5円程度。22円で1本の木を植樹できるとのことですので、約45回検索されると1本の木が植えられる計算です。
 

エティーク

 
エティークはニュージーランド生まれのサスティナブルなシャンプーバー、コンディショナーバーブランド。
 
製造からパッケージに至るまで全ての工程でサスティナブルであることが特長で、具体的には、以下の特徴を持っています。

  • 固形バーにすることで、プラスチック不使用
  • パーム油不使用
  • 動物実験無し
  • パッケージの全てが生分解性

 
このようなサスティナブルな取り組みによって、Bコーポレーションを取得しています。
 

ブリュードッグ

 
ブリュードッグはスコットランドのサスティナブルなビールブランド。
 
2020年8月にはカーボンネガティブを達成し、ビール業界においては世界初のカーボンネガティブブルワリーとなったことでも話題になりました。
 
ブリュードッグがサスティナブルであるのは以下の点が挙げられます。

  • 風力発電によってエネルギーがまかなわれている
  • 穀物のごみもクリーンな電力に変える
  • ブルワリーで使用された水は浄化

このような先進的な取り組みだけでは足りず、2021年までに100万本以上の木を植えることも約束しています。
 
まさにサスティナブルなブランドだと言えるでしょう。
 

Stojo

 
Stojoはニューヨーク生まれの折り畳めるコーヒーカップやランチボックスを提供するブランドです。
 
毎回紙コップやプラスチックカップを使うと、大量の廃棄物が出てしまいますが、Stojoを使えば、ゴミを出さないでコーヒーやお茶を楽しむことができます。
 
折り畳めるので、簡単に持ち運べて、便利でエコだと言えるでしょう。
 

サスティナブルに生きるためのアイディア・アクションとは

 
ここまでサスティナブルという概念に関して解説し、関連する言葉やサスティナブルなブランドを見てきました。

 
サスティナブルを取り巻く問題や国際的に達成するための取り組みはお分かりいただけたと思います。
 
このように目標がありますが、それは国や国連などの機関が、ただ掲げていてもサスティナブルな世の中を本当の意味で達成することは難しいでしょう。私たち一般市民の活動も非常に重要になってきます。
 
ここでは、サスティナブルな世界を達成するために、私たちも参画できる取り組みをご紹介したいと思います
 

フードロスを減らす

 
生産される1/3の食料が食べられずに廃棄されており、このことはフードロス問題として知られています。
 
フードロスはもったいないだけではなく、資源を有効に使っていないため、サスティナブルの観点から見ても大きな問題です。
 
日本ではフードロスの半分が家庭から出ていると言われており、 つまりフードロス問題は私たちが取るアクションによって改善されるものであるということです。
 

オーガニックの商品を選ぶ

 
オーガニックと言うと、健康に良いイメージが強いかもしれませんが、それだけではありません。
 
オーガニックは有機を意味する英単語であり、農薬を使わずに野菜などの食べ物や、コットンなどの作物を作る方法を意味します。
 
オーガニックは、農薬が入っていないため健康に害がないだけではなく、地球や環境にとってもやさしい方法でサスティナブルな方法だということができるでしょう。
 
商品で迷った場合は、オーガニックのものを積極的に買うことも、私たちができるサスティナブルな取り組みです。

 

フェアトレード製品を選ぶ

 
フェアトレードは、開発途上国などの生産者に適切な賃金を払うことを目指す貿易の取り組み。
 
フェアトレードは貧困の解決に大きく寄与します。上述のように貧困の解決は社会問題解決、さらには環境問題の解決に寄与するため、サスティナブルの観点で非常に重要な取り組みです。
 
消費者としては、フェアトレードの商品を積極的に購入することで、サスティナブルな世の中に貢献することができます。
 

サーキュラーエコノミーの考え方を理解する

 
サーキュラーエコノミーとは、従来廃棄されていた材料などを、循環して利用することで、 資源を無駄なく大切に使う取り組みのことで、資源を無駄にしない点でサスティナブルな世の中に貢献します。
 
本来はゴミになるような物を新しい製品として生まれ変わらせたり、製品自体を長く使うことなどがサーキュラーエコノミーの代表的な例として挙げられます。
 

ゼロ・ウェイストを実践する

 
ゼロ・ウェイスト(zero waste)とは資源を無駄に使わないことで、 循環型社会を目指す概念です。
 
一人一人が家庭から参加することができるサスティナブルな取り組みで、身近なところで言うと、レジ袋をもらわなかったり、いらないものをもらわないことがあげられます。
 

プラスチックフリーを生活に取り入れる

 
プラスチックはほとんどが使い捨てにされ、ゴミ問題の大きな原因の1つです。
 
そもそもプラスチックは石油からできており、資源を大量に消費していると同時に再利用が極めて難しく、循環型社会の発想から遠い存在です。
 
そんなプラスチックに代わるものを利用したり、そもそもプラスチックを使わないと言ったプラスチックフリーの考え方が今台頭しており、それはサスティナブルな世の中を作る上で重要な取り組みのひとつです。
 

アップサイクル製品を選ぶ

 
アップサイクルは、素材を再利用するだけではなく、元の製品よりも価値が高いものに生まれ変える考え方です。
 
資源を再利用する考え方がベースにあり、サスティナブルとも関係が高い取り組みの1つと言えます。
 
またアップサイクルはその物語や、 独創性、デザイン性に優れているものが多く、近年では多くのブランドがアップサイクルに取り組んでいます。アップサイクルに関してもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてはいかがでしょうか。
 

さいごに。地球を持続可能な場所にするために

 
この記事では、サスティナブルサスティナビリティに関して解説し、私たち1人ひとりが貢献できる取り組みに関しても紹介してきました。
 
SDGsのような国際目標に代表されるように、サスティナブルは今必要不可欠な考え方です。
 
私たちも、地球に住んでいる1人として、サスティナブルな世の中を作る上で、できることから取り組んでいきましょう。
 
それでは最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。

 

               
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの事業責任者。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることが現在のミッション。
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