サスティナブルとは?SDGs達成への取り組みと5つのブランドを紹介

サスティナブル

サスティナブル(サステナブル)とは、持続可能を意味する英単語であり、今非常に注目されている概念です。
 
この記事では、抽象的なサスティナブルという概念を、その重要性や、支えるためのアクションとともに解説いたします。
 
サスティナブルは、2020年から先、もっとも重要なテーマの1つになりますので、ぜひ友人や知人に話せるように、理解していただければと思います。
 
また、動画でも解説していますので、こちらもご参照くださいませ。
 

 

サスティナブルとは?

 
サスティナブルとは「持続可能」を意味する英単語です。
 
環境問題が深刻化している今、「サスティナブルな社会を目指す」といった文脈で使われます。要は、未来でもサスティナブル(持続可能)に、人間が生活でき、地球が残ることを目指す概念だということです。
 

持続可能に関連する3つの言葉

 
最近では、いろんなところでサスティナブルであることの重要性が叫ばれているため、サスティナブルに関連する言葉も増えています。ここでは、主に関係が深い3つの言葉を紹介します。
 

サスティナブルファッション

 
サステナブル なファッション
 
まずは、サスティナブルファッション。
 
製造の過程で発生する環境負荷や、途上国における搾取労働の実態などがあり、ここ数年でファッションの持続可能性が急速に求められるようになりました。
 
具体的には、リサイクル素材やオーガニックコットンを使用して環境負荷が低くし、フェアトレード によって、労働者の生活を守ろうとする取り組みです。
 
サスティナブルファッションに関してはこちらの記事で解説しておりますので、ぜひご覧ください。
 

サスティナブルツーリズム

 
サスティナブルツーリズムとは、観光地が持続的に本来の姿を保てるように、開発やサービスのあり方を考えた旅行のこと。
 
マスツーリズムによって、観光地本来の環境やエコシステムが破壊されることが問題視されて、広まりつつある考え方です。
 

サスティナブルシーフード

 
持続可能な漁業
 
サスティナブルブルシーフードとは、将来も魚をはじめとする水産物を食べ続けられるように、持続可能な方法で獲られた水産物のこと。
 
簡単に見分ける方法は認証マークです。
 
水産資源や環境に配慮し適切に管理された水産物にはMSC認証、環境と社会への影響を最小限に抑えた養殖場で育てられた水産物にはASC認証がついています。

 
また、サスティナブルブルシーフードに関しては、こちらの記事で解説しておりますので、ご参照ください。
 
 

サスティナブルを構成する3つの要素とその課題

 
ではなぜ今、サスティナブルであることが重要なのでしょうか。
 
サスティナブルであることを考える際に重要なのは「3つのE」が重なる部分を最大化させること。
 
3つのEとは、

  • Environment (環境)
  • Economy(経済)
  • Equity(社会の公平性)

経済・社会の公平性・環境の3つは、相互に依存し合っていて、どれが欠けてもサスティナブルにはなりません。ここでは、経済・社会の公平性・環境の3つの側面を深堀して解説したいと思います。
 

環境問題:地球に住めなくなる日

 
地球温暖化とサスティナビリティ
 
サスティナブルを考える上で、最も重要なのは環境です。なぜなら、経済活動は社会活動の一部で、社会活動は私たちが住んでいる地球、すなわち環境がないと成り立たないからです。
 
しかし2021年の今、私たち人類は環境危機に直面しています。
 
2100年には4.8°上昇すると言われている地球温暖化。2050年には魚の量よりも多くなる海洋ゴミによる海洋汚染。人間による乱獲などが原因で、毎年4万種もの生物が絶滅し、急速に失われつつある生物多様性。
 
このまま環境破壊が進めば、 地球は人間が住める場所ではなくなり、そうすればおのずと社会活動や経済活動も出来なくなってしまいサスティナブルではなくなってしまいます。
 
参照:温暖化とは?地球温暖化の原因と予測
 

社会の公平性

 
社会がサスティナブルであることを考える場合、重要なのは、逆に何がサスティナブルではないのかを考える必要があります。
 
サスティナブルな社会を妨げているもの、それはあらゆる分断なのではないでしょうか。
 
分断は、貧富の差による分断、マジョリティとマイノリティの分断、先進国と途上国の間の分断など、ありとあらゆる場面で見られます。
 
また、ブルントランド報告書によれば、社会がサスティナブルであることを阻む、最も大きな社会的要因は貧困だと言われています。
 
貧困が環境問題の主な原因であり、つまり貧困を緩和することが急務だということです。
 
また貧困がなくなれば、飢餓で苦しむこともなくなり、十分な教育も受けられるようになります。そうすることでより豊かな暮らしが出来るようになり、社会的にもサスティナブルになるのです。
 
参照:Our Common Future(邦題:我ら共有の未来)
 

サスティナブルな経済

 
持続可能な経済 
これまで、利益の追求ばかりが追い求められてきた経済ですが、リーマンショック以来の景気低迷からその持続可能性(サスティナビリティ )が考えられるようになりました。
 
その結果、投機的なマネーゲームのような人間の生活と切り離された資本主義ではなく、人間性を取り戻し、持続可能な資本主義を作っていくことが重要視されつつあります。
 
それを象徴するのが、トヨタが「無理な成長は目指さない」と発表したことではないでしょうか。
 
トヨタは、無理な成長を目指すのではなく、木の年輪のように、少しずつでも持続可能な成長を重視した経営を行っているとのことです。
 

サスティナブルな世界を目指す取り組み

 

ここまで、サスティナブルな社会を目指す上での問題点を「3つのE」の視点から見てきました。このように、過渡期に差し掛かっているのが世界の現状かと思いますが、どのような対策を講じているのでしょうか。
 
続いては、サスティナブルな社会を目指す上で、国際目標、産業界、そして世界各国という3つの方向からのアプローチを紹介します。
 

国際目標「SDGs」

 
SDGs(持続可能な開発計画) Photo by Prado on Unsplash
 
国際イニシアチブとして注目すべきはなんと言ってもSDGs。
 
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で、 地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」こと目指す国際目標です。
 
SDGsは17のゴール・169のターゲットから構成されていて、SDGsの目標を分解すると、貧困や飢餓などの社会的側面、働きがいや技術革新などの経済的側面、そして気候変動や海・陸の豊かさを守るといった環境的側面に分けられます。
 
つまり、世界を上げて2030年までにSDGsを達成することが、サスティナブルな世界を作ることに繋がるということです。
 

変わり始めた産業界

 

持続可能性が論点になる中で、産業界も変わりつつあります。
 
その中でも、特に動きが顕著なのがファッション、食品、自動車、そして石油です。
 

サスティナブルファッション

ファッション業界は、その環境負荷の高さ、サプライチェーンにおける人権の問題などから「世界で2番目の汚染産業」とも呼ばれています。
 
そんなファッション界でしたが、近年は環境負荷が低い原材料の使用や、製造過程での透明性などに配慮し、よりサスティナブルに楽しむことを目指す流れがあり、持続可能なファッション、サスティナブルファッションが注目を浴びています。
 
サスティナブルファッションの詳細
 

代替食品

プラントベースフード
 
畜産がもたらす環境負荷の大きさから、食品業界では、動物性食品を代替する動きがあります。
 
代替肉をはじめ、植物性ミルク、代替エッグなど、様々な代替食品が誕生しており、その流れもあって、プラントベースの食事をする消費者も増えています。
 
畜産と環境負荷についてはこちら
 

電気自動車

自動車産業においては、脱ガソリンが進められており、代わりに電気自動車が注目を浴びています。
 
そのような動きもあり、電気自動車を作るテスラなどの企業が株価を上げています。
 

脱石油

脱プラスチックの流れ 
石油石炭産業はCO2を多く排出することから、急速に石油離れ、脱炭素の動きが出始めています。
 
また、石油由来のプラスチックも、海洋汚染の問題を引き起こしていると、世界中で削減が進行中です。
 
脱プラスチックに関して詳細はこちら
 

国の動き

 
世界各国もサスティナブルな社会の実現を目指し、様々な取り組みを行っています。
 
その中で主なものがカーボンニュートラルを目指す動きではないでしょうか。
 
2020年12月時点で、世界123ヵ国と1地域がカーボンニュートラルを目指すことを宣言しており、世界全体で脱炭素の実現を目指しています。
 
また、その実現のために、環境税や炭素税を導入、もしくは導入検討している国もあり、現在はスウェーデンやノルウェー、オランダ、ドイツなどのヨーロッパ諸国で導入されています。
 

世界のサスティナブルブランド5選

 

patagonia

 
サステナブルなブランド・パタゴニア
サスティナブルなファッション企業といえば一番先に名前が上がるのはPatagioniaではないでしょうか。
 
1996年には既にオーガニックコットンへの切り替えを実施し、以降も「私たちは故郷である地球を救うためにビジネスを営む」のミッションステートメントにあるように、地球環境を最優先するカタチで事業を営んでいます。
 
リサイクル素材を使用し、フェアトレードであることが確立されている工場での製造、店頭でのレジ袋廃止、最近では製品寿命が短くなるという理由からユニフォームに自社ロゴをつけることを廃止と常にサスティナブルにおける先進的な取り組みを実施しているのがパタゴニアです。
 

ecosia

 
環境保護につながる検索エンジンのエコシア
 
ecosiaはドイツベルリンの企業が提供する検索エンジンで、ユーザーのプライバシー保護と、検索で利用するたびに植林を行うことで知られるサスティナブルな検索エンジンです。
 
広告主から得られる広告収入は検索1回につき0,5円程度。22円で1本の木を植樹できるとのことですので、約45回検索されると1本の木が植えられる計算です。
 

エティーク

 
エティーク
 
エティークはニュージーランド生まれのサスティナブルなシャンプーバー、コンディショナーバーブランド。
 
製造からパッケージに至るまで全ての工程でサスティナブルであることが特長で、具体的には、以下の特徴を持っています。

  • 固形バーにすることで、プラスチック不使用
  • パーム油不使用
  • 動物実験無し
  • パッケージの全てが生分解性

このようなサスティナブルな取り組みによって、Bコーポレーションを取得しています。
 

ブリュードッグ

 
ブリュードッグ 
ブリュードッグはスコットランドのサスティナブルなビールブランド。
 
2020年8月にはカーボンネガティブを達成し、ビール業界においては世界初のカーボンネガティブブルワリーとなったことでも話題になりました。
 
ブリュードッグがサスティナブルであるのは以下の点が挙げられます。

  • 風力発電によってエネルギーがまかなわれている
  • 穀物のごみもクリーンな電力に変える
  • ブルワリーで使用された水は浄化

このような先進的な取り組みだけでは足りず、2021年までに100万本以上の木を植えることも約束しています。
 
まさにサスティナブルなブランドだと言えるでしょう。
 

Stojo

 
ストージョ
 
Stojoはニューヨーク生まれの折り畳めるコーヒーカップやランチボックスを提供するブランドです。
 
毎回紙コップやプラスチックカップを使うと、大量の廃棄物が出てしまいますが、Stojoを使えば、ゴミを出さないでコーヒーやお茶を楽しむことができます。
 
折り畳めるので、簡単に持ち運べて、便利でエコだと言えるでしょう。
 

サスティナブルに生きるために私たちにできること

 
ここまでサスティナブルという概念に関して解説し、関連する言葉やサスティナブルなブランドを見てきました。サスティナブルを取り巻く問題や、国際的に達成するための取り組みはお分かりいただけたと思います。
 
このように目標がありますが、それは国や国連などの機関が、ただ掲げていてもサスティナブルな世の中を本当の意味で達成することは難しいでしょう。私たち一般市民の活動も非常に重要になってきます。
 
ここでは、サスティナブルな世界を達成するために、私たちができることを「衣・食・住」枠組みでご紹介します。
 

 
自己表現をする、もしくは気分を上げてくれる、そんな役割も持つファッションですが、それをサスティナブルに楽しむには、有限である資源を無駄に使わないことが重要です。
 
そのためにできることを2つ紹介します。
 

古着やフリマを積極的に利用する

古着はサステナブル
 
古着はファッショナブルなのはもちろん、新しく原材料を使ってないという点で地球環境に優しい選択肢だと言えます。
 
服を買うときは、古着で手に入れられるものはないか、フリマアプリや譲り受けられるものはないか、も検討することは私たちにもできるアクションです。
 

1つのものを長く使う

新しく買うだけではなく、今持っているものを長く大切に使うのも、サスティナブルにファッションを楽しむポイントです。
 
また、体型に合わなくなった、趣味が変わったなどで服を手放す際にも、フリマアプリを利用する、もしくは友人や家族に譲るなどを検討してみてはいかがでしょうか。
 

食事

 
食事においても、よりサスティナブルな選択ができます。ここでは3つのアクションを紹介します。
 

フードロスを減らす

ホールフードを実践し、フードロスを減らす
 
フードロスはもったいないだけではなく、資源を有効に使っていないため、サスティナブルの観点から見ても大きな問題です。
 
日本ではフードロスの半分が家庭から出ていると言われており、 つまりフードロス問題は私たちが取るアクションによって改善されるものであるということです。
 
フードロスを減らすためのアクションはこちらの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
 

オーガニックの商品を選ぶ

オーガニックと言うと、健康に良いイメージが強いかもしれませんが、農薬が入っていないため健康に害がないだけではなく、地球や環境にとってもやさしい方法でサスティナブルな方法だということができるでしょう。
 
商品で迷った場合は、オーガニックのものを積極的に買うことも、私たちができるサスティナブルな取り組みです。
 

プラントベースの食事を増やす

植物由来の食事を増やす 
先ほど、畜産と環境問題に関して取り上げたように、植物由来の食事を増やすことも私たちができるサスティナブルな食の選択です。
 
完全にお肉を断つ必要はなく、週に一回はお肉を抜いてみる、もしくは代替肉などを楽しんでみるだけでもサスティナブルな選択だと言えるでしょう。

 

住宅

 
1日の生活の大半を過ごす住宅でも、様々なサスティナブルな選択があります。ここでは、3つ紹介します。
 

ゼロ・ウェイストを実践する

ゼロ・ウェイスト(zero waste)とは資源を無駄に使わないこと。
 
一人一人が家庭から参加することができるサスティナブルな取り組みで、身近なところで言うと、レジ袋をもらわない、必要がないものをもらわないことがあげられます。
 
ゼロウェイストに関して詳しくはこちらをご覧ください
 

プラスチックフリーを生活に取り入れる

プラスチックフリーな生活
 
プラスチックはほとんどが使い捨てにされ、自然界で分解することが難しいため、ゴミ問題の大きな原因の1つとなっています。
 
プラスチックに代わるものを利用する、そもそもプラスチックを使わないといったプラスチックフリーの考え方が今台頭しており、それはサスティナブルな世の中を作る上で重要な取り組みのひとつです。
 
プラスチックフリー生活に関してはこちらの記事を参考にしてみてください
 

再生可能エネルギーに切り替える

再エネを利用する事はサステナブルな社会への大きな一歩 
電気を再生可能エネルギーの電力プランに切り替えることは、私たちができる最大のサスティナブルな選択の1つです。
 
日本では、火力発電の割合が8割を超えており、二酸化炭素排出源の約半分を占めているため、電力の切り替えは、環境問題に対する大きなアクションに繋がります。
 

さいごに。地球を持続可能な場所にするために

 
この記事では、サスティナブルサスティナビリティに関して解説し、私たち1人ひとりが貢献できる取り組みに関しても紹介してきました。
 
SDGsのような国際目標に代表されるように、サスティナブルは今必要不可欠な考え方です。
 
私たちも、地球に住んでいる1人として、サスティナブルな世の中を作る上で、できることから取り組んでいきましょう。
 
それでは最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
 

               
ライター:Sohshi Yoshitaka
Ethical Choiceの事業責任者。2030年までに地球が持続可能になる土台を、ビジネスを通して作ることが現在のミッション。
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