PLANTIO(プランティオ)|みんなで野菜を育てる新しい農業の形

ゼロウェイスト

昨今、食糧不足や食品ロスが世界規模で課題となるなか、「食品を無駄にしない」「自分たちが口にするものは自分たちで育てる」という考え方が広まりつつあります。
 
持続可能な食と農を都市部に社会実装することを目指す企業「PLANTIO」が提供する「grow」は、誰でもどこでも農業を楽しむためのサービス。
 
今回は、PLANTIOのコンセプトやgrowの特徴をご紹介。これまでに野菜を育てた経験がなくても利用できる、PLANTIOならではのサービスもありますので、ぜひご覧ください。
 

PLANTIOとは?IoTやAIを活用した野菜栽培

 
PLANTIOは、みんなが主役になれる野菜栽培システムを開発する企業です。
 
現代では、大量生産・大量消費や食品ロス、食糧不足などの様々な問題に直面しており、こうした問題を自分ごととして考えなければ解決にはつながりません。
 
そこでPLANTIOでは、従来の農業ではあまり活用されていなかった「IoT」や「AI」などを採用。テクノロジーの力で、みんなで楽しく野菜を育てるカルチャーを創ることを目指しています。
 

PLANTIOのサービス「grow」をご紹介

 
PLANTIOが展開しているのが、いつでも・どこでも・誰でも野菜栽培を楽しめるアグリテインメントプラットフォームサービス「grow」。
 
growの製品・サービスの例として、「grow CONNECT」「grow GO」などが挙げられ、これまでの野菜栽培経験の有無にかかわらず利用可能です。
 
それでは、growの5つの製品・サービスを1つずつご紹介します。
 

grow CONNECT

 

 
「grow CONNECT」は、野菜栽培に必要な6つのセンサーを搭載したアグリセンサーです。
 
自宅のプランターに挿すだけで、栽培に重要なデータをセンサーが計測。計測データはネットワーク上に蓄積され、AIが自動で学習します。
 
あとはアプリが通知する適切なお手入れの方法・タイミングに沿って作業するだけなので、栽培で失敗しにくいのが特徴です。
 

grow GO

 


「grow GO」は、野菜のお手入れのタイミングを教えてくれるスマホアプリです。
 
家庭菜園やプランターを「vege SPOT」として登録し、栽培する野菜を追加すると、位置情報からお手入れのタイミングを予測して通知してくれます。
 
有料会員にアップグレードすれば、専門家やアプリを利用する仲間に相談も可能。アドバイスをもらえれば、初めて野菜を栽培する方や経験が浅い方の不安も軽減するのではないでしょうか。
 
アプリ上で家族や仲間とつながれば、自分以外の人が水やりでき、水やりをした通知も届くので、みんなで野菜を育てられます。
 
先ほどご紹介した「grow CONNECT」と接続すれば、離れたvege SPOTのモニター画像をいつでもどこでも確認できる優れものです。
 

grow×LFC コラボ コンポストセット

 


 
「grow×LFC コラボ コンポストセット」は、growを展開するPLANTIOと、LFCコンポストを提供するローカルフードサイクリング株式会社のコラボにより生まれたコンポストセットです。
 
キッチンから出た生ごみを堆肥に変えるコンポストバッグと、専用紙袋、コンポスト基材がセットになっています。
 
このセットを使って堆肥をつくり、栽培が終わったら自分でつくった堆肥でまた野菜を栽培すれば、小さな循環型社会を感じられるでしょう。
 

grow FIELD

 


 
シェア型IoTコミュニティファームの「grow FIELD」は、東京都渋谷区に2箇所設置されており、都会で暮らす人が「食」と「農」を身近に感じられる場所として親しまれています。
 
都心という立地を利用し、近隣の飲食店とコラボしたイベントも実施しており、仕事帰りや休日の楽しみの一つになるかもしれません。
 

grow INDOOR

 

 
「grow INDOOR」は、LEDライトと、虫のわきにくい専用用土を使用した屋内型ファームです。
 
組立式で簡単に設置でき、天候に左右されない安定した栽培が可能になります。
 
grow INDOORをオフィスの一角に設置すれば、野菜の世話をしにオフィスに行くことが日常になるかもしれません。
 

「生産と消費を一致させる」grow開発の背景

 
growは、世界規模の社会課題となっている食品ロスの解決に貢献するために開発されました。
 
現在、世界の食の3分の1が食品ロスとして廃棄され、一方で毎日の食べ物に困っている人は8億人いるといわれています。
 
PLANTIOでは、「生産」と「消費」が離れていることを食品ロスの根本原因とし、「育てて」「食べる」を同じ場所で行う身近なアクションが積み重なれば、解決につながると考えているのです。
 

野菜栽培で感じる食と農の循環

 
今回は、PLANTIOのコンセプトやgrowの特徴をご紹介しました。
 
野菜を「生産」して「消費」するという食と農の基本的な循環システムを体験できるPLANTIOのサービスを利用すれば、食品ロスなどの世界規模の課題を身近に感じられるかもしれません。
 
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
 

               
ライター:Yuka Hirose
ベトナムとカンボジアで行った教育関連の活動をきっかけに、国際協力や環境問題に興味を持つ。大学では化学を専攻し、バイオマスプラスチックについて研究。現在はライター・英日翻訳者として活動。
クリップボードにコピーしました。